灰色の空のむこうには…

ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝


だからミイラは嫌いだぁ！
いつもズルばっかりだぁ！


古代中国。自然界を操る魔力を持った皇帝は、呪術師の娘
ツイ・ユアンに不死の魔術を発見させるが、皇帝に愛する
人を殺された彼女は皇帝と臣下全員を呪いにかけ、陶器に
してしまうのだった。それから約２０００年後の１９４６年、
ロンドンで幸せに暮らすリックとエヴリンのオコーネル
夫妻は、持ち主を不死の泉へ導くとされるブルー・ダイヤ
“シャングリラの眼”を上海の博物館へ戻しに行く、という
任務を外務省から託される。すると現地には、ハーバード
大学に留学しているはずの息子アレックスがいた。実は
彼は、２０００年前の皇帝陵を発掘する大偉業を成し遂げて
いたのだった。しかし、一家がその皇帝のミイラを見に
博物館を訪れると、中国を世界最強の国にしようと手を
組んだ館長とヤン将軍が“シャングリラの眼”を奪い取り、
皇帝を生き返らせてしまう…。

人気シリーズのアクション・アドベンチャーの続編という
ことで、こういうシリーズものの３作目というのはたいてい
マンネリ状態になっていて微妙な内容だったりするのです
が、僕的にはシリーズの中で一番面白かったです。というか、
同じ系統に「インディ･ジョーンズ」シリーズがありますが、
これら考古学を舞台にしている割にはドタバタコメディな
アクションに終始していて、ストーリーも導入部分だけで
後はどうにでもなれというのが多い中、本作はきっちりと
物語が描かれていたと思います。まぁ、無理のあるシーンと
いうか、何でもアリなところも多少見受けられましたが。

シリーズを通して見ているからこそわかるキャラたちのそれ
ぞれの立ち位置の面白さもありまして、オコンネル夫妻は
相変わらずでしたが、前作から比べてほとんど変わって
いない夫妻の老け具合に反比例して大きく成長した息子の
登場により、さらにアクションに磨きがかかっていたように
思えます。僕の中ではオコンネル夫人の兄のどんな危機的
状況でもマイペースにのほほんとしつつも巻き込まれていく
姿が大ヒットでした。