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灰色の空のむこうには…

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2011.01.10
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カテゴリ:本の話題

西郷斬首剣


逆賊とおもわばおもえ。この一身をもって生き
残った会津家中五千名の人柱に立てれば本望で
ある。



剣の長さは二尺四寸、元幅一寸、反りは七分、鍔は錆び、柄頭
の組糸はほつれ、鞘の漆も剥げ落ちた一振りの剣――。相楽総三、
沖田総司の手を経た無銘剣は、新たな所有者を求めて幕末の世
から、維新の世へと漂流し、いま会津藩家老・萱野権兵衛の許
へと辿り着いた。

幕末維新編の完結編ということで、前巻は戊辰戦争までが描か
れていましたが、本巻は明治の時代に入って五稜郭の戦いから
西南戦争までに至る、無銘剣に恨みを託して物語は展開して
いきました。このシリーズを読んでいつも思うことなのですが、
歴史に名を刻むことのなかった人たちの壮絶な生き方には圧倒
されるばかりです。何と言ったら的確に伝わるのか難しいのです
が、武士にしろ町人にしろ命を賭けて「意地」を貫こうとする
その生き方は苛烈としか言いようがないように思います。

これまでもそうでしたが、森村氏の「人間の剣」シリーズは
たいていは歴史に名を刻むことのない、どちらかといえば無名
な人に焦点を当てているのですが、その中でも有名な人物が
登場したりすることもあって、どうしても無銘剣が活躍する
のが大きな事件のときなので、世の中が動くその前後の状況と
有名な人物の当時の心境を森村氏の考察で語られることがあり
ます。本巻では、その考察として西南戦争に至るまでの過程が
事細かく記されていたのですが、かなり説得力のあるもので
その経緯だけでもとても読み応えがありました。このくだりの
部分だけでも一読の価値がある、幕末維新の完結編に相応しい
物語でした。





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Last updated  2011.02.21 01:19:26
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