灰色の空のむこうには…

うちの会社は北側と西側に通用口である門があるのですが、
北側は花博通に面して車通りが多いため不便というのと、
最寄駅が南のほうにあって徒歩で会社に向かうと西側の
ほうが近いということもあり、西側の通用口がメインで
使用されています。

そのため、ほとんどの人が西側の通用口を使っているのです
が、おうちや交通手段によってはいつも門扉が閉まっている
北側の通用口を使う人も中にはいらっしゃいます。


僕はいつも就業３０分ほど前に会社に入って、まずは一服を
してから仕事をするのですが、営業のある２階の喫煙室は
北側に面してまして、そこから花博の景色を眺めていますと
横断歩道のところで北側の通用口に向かう人たちが見えたり
します。

で、今日も喫煙室でのほほんと景色を眺めていますと、遠く
のほうから見覚えのある姿が歩いているのが見えまして、
ちょうど花博通の横断歩道に引っかかったのを確認すると、
やっぱり大天津飯先輩でした。

ちょっとうれしくなった僕は、たまたま喫煙室に僕１人しか
いなかったということもあり、窓を開けて思いっきり手を
振っていたのですが、たばこを吸わない先輩だからかもしれ
ないですが、まったく気付く素振りもなし。


そうこうしているうちに横断歩道の信号が変わり、それでも
全身を使って手を振っていたのですが、まったく気付かれ
なかったのでがっかりしながらも、ちょうど喫煙室のそばを
通るときに咳払いをしたら、ようやく気付いてもらえました。

その間、２～３分だったと思いますが、後で考えますと朝
とはいえ花博通はぽつぽつとは人通りもあり、先輩が信号
を待っていた横には他の人がいたような気がするので、その
人たちに僕のことを気付かれたとすると、ただの不審者に
しか見えなかったのでは…。

よく道を歩いていると、全く知らない人に手を振られたかと
思えば僕の後ろの人に合図を送っているということもあるの
ですが、延々と手を振り続けてその場にいた大天津飯先輩は
ぶっちぎりで気付かれなかったので、絶対その光景を目撃
した人は僕を変な人と思っているような。

ただでさえ変な人だというウワサがあるのに、これ以上そう
いうことを言われないためにも、今度からは周りを見て手を
振ろうと思います…、ってまだ続ける気マンマンですが。