灰色の空のむこうには…

一人暮らし生活を始めて１週間近く経ちますが、日常生活
をしていく上で必要な家事の中で、唯一ずっと頑なに拒み
続けていたものがあります。

それが洗濯でして、実家でも母親が海外旅行に行っていた
１度しかやったことがなかったのですが、洗濯した後に
干すという作業が思っていた以上に重労働だったトラウマ
からか、他の家事は細目にするにも関わらず、洗濯機に
だけは近寄らなかったのです。


じゃあ、１週間近くも洗濯をどうしていたのかというと、
引越ししてから１度実家のほうに呼び出しをされまして、
せっかく帰るついでだからと洗濯物を紙袋満載で持って
帰りまして、家の洗濯物と一緒に洗ってもらって持って
帰ったという次第で。

洗濯機が新居にあるにも関わらず、わざわざ洗濯のため
だけに実家に帰るのも面倒だなということで、とうとう
一念発起しまして、ようやく洗濯することにしました。

まぁ、洗濯の気が向かなかったのはトラウマがあったと
いうのももちろんあるのですが、うちの実家は戸建て
だったのをいいことに、ガタピシうるさい洗濯機を使って
いたので、マンションに越してきたので近所迷惑になら
ないかなというチキンハートもあったわけで。

でも、そんなの気にしてたらいつまで経ってもできや
しないと思い、近所迷惑になったらそのときはそのとき
だと開き直って、このテンションのまま自宅に帰って
洗濯をしました。


僕の悪い癖で、電化製品を使うときはさっぱりお手上げ
にならない限りは取扱説明書を読まないというところが
あり、洗濯機もとりあえず動かしてから考えようと使い
始めたのですが、ピッピとボタンを押していくと勝手に
分量が出てくれたのでその通りに洗剤と柔軟剤を入れて、
スイッチオン。

すると、終了予定時間が表示されまして、後は勝手に
動き出してくれたので、こんなに簡単なものなんだと
感動しながら晩御飯を食べていました。

しばらくして電子音がしたので何を呼んでるんだろうと
洗濯機を見に行くとあっさりと終了していまして、テレビ
を見ながら晩御飯を食べていたのですが、まったく音が
気にならないくらいの振動に終わった後でしたが思わず
感動してしまいました。


続いて干すという作業でしたが、うちは洗濯機の置いて
いる洗面所というか脱衣所とお風呂が続いている作りに
なるのですが、とりあえずハンガーをずらっと用意して
手当たり次第にカッターやシャツ類は軒のところにかけて
いきまして、それから下着類やタオルなどもハンガーに
かけたのですが、ここでトラブルが発生してハンガーの
数が足らないことに。

あまりに洗濯物を溜めすぎていたというのも原因の１つ
ですが、便利グッズである洗濯バサミの付いた円状に
干すことの出来るやつとかをまだ調達していなかった
ために、通常のハンガーに下着やハンカチに靴下を干して
いたため、当然足りないことに。

洗いものは干さないとえらいことになりそうな気がした
ので、自分で何をしているのだろうと思いながらスーツ
やジャンバーなどを床にどさどさっと並べることで、その
ハンガーを洗濯物を干すのに使用しました。


そうして、無事に何とか全部の洗濯物をかけることが出来
まして、まだ物干し竿も新居にはないためベランダに
面したカーテンレールに干すことで終了しました。

洗濯を終えた感想としましては、思った以上も拍子抜けな
くらいカンタンなうえにあっさりとしたもので、どうして
これまで洗濯するのに抵抗があったのか、自分でも呆れる
くらいのものでした。

干す作業も、実家でトラウマになったのが信じられない
ほどに楽チンなもので、何をそんなに悩んでいたのだろう
と、自分でも謎でした。

というか、部屋の掃除をしたり食器を洗う手間に比べると
とても面白いという新しい発見があり、その上洗濯物を
干していると柔軟剤のにおいかとてもいい香りがして、
むしろこれからは洗濯にハマりそうな予感です。