灰色の空のむこうには…

仕事から家に帰って晩御飯を食べていましたら、彼女の携帯
に電話がありまして、式に参列していただいたお友達から
でした。


どうやら新婚旅行のおみやげを彼女が送ったみたいで、それ
が届いたのでお礼の電話だったそうですが、しばらくすると
かなり話が盛り上がったみたいで、彼女はかなり大きな声で
大爆笑。

何の話をしているのかと思いながら、やっと電話が終わった
ので、そんなに面白いことがあったの？と聴きますと、なぜ
だかお友達と僕の話題で盛り上がってたとか。

式のときに初めて会っただけなのに、どこでそんなに盛り
上がることがあったのかなと思っていましたら、そのお友達
が今日僕を目撃したそうです。


お友達も彼女に確認を取るまでは確証はなかったそうですが、
どこかで見たことがある人がぶつぶつ言いながら、立ったり
しゃがんだりして文房具屋さんでシャチハタを探しているのを
見たそうです。

そのときは、見たことがあるというだけでどこで見たのかまで
は思い出せなかったそうですが、それからしばらくして思い
出したとか。

それで彼女に電話のついでに確認したそうで、まさしくそれ
は僕でして、ちょうど彼女にシャチハタを探すように言われた
ので、僕の担当するお店が入っているスーパーの文房具屋さん
に探しに行ったのです、僕の名字は漢字が特殊なので見つから
なかったのですが。

僕どころか彼女の知らなかったのですが、その文房具屋さん
の前にはメガネ屋さんがありまして、そこで彼女のお友達が
働いてるそうでちょうど僕が目撃されたということで。


まさかまさかの、そんな油断しているときに目撃されるとは
思いもしなかったのですが、さらにはそんな探しているシーン
を彼女に伝えたところを聞くと、かなりアヤシイ人ですよね。

自分でも独り言は多いというのは気付いているのですが、目撃
情報からするとただの変な人で僕でも近づきたくないような。

これからは誰が見ているかわからないので、もうちょっと自分
の行動には注意するように気を付けることにしようと、心に
決めた瞬間でした。