灰色の空のむこうには…

今日もいつものように店回りをしていたのですが、もうすぐ
新商品が発売されるということで、あるお店で発売と同時に
並べるだけでいいように前もって展示替えをしていました。


そのお店は僕の担当する店舗の中では大型店で、いつもお店
をいじるときにはフロア長に許可をいただいてするのですが、
今日はお休みだったので次の役職の方であるリーダーに相談
するとあっさりオッケー。

基本的にそのお店で僕が展示を替えるのはノープロブレムな
感じなのですが、一応は許可を取ってやるのが礼儀だと思う
ので声掛けしていじっていますと、何やら後ろのほうから
視線を感じてしまいました。


いつも僕がいじったりしていると、誰彼ともなくお店の人が
近寄って遊びに来てはささっと去っていくのが多いので、
今回もそれかなと思って気付かないふりをして仕事をして
ますと、それでも視線を感じるので居心地の悪くなった僕は
そっちのほうを見てみますと、棚の影から店長がこちらを
覗いていました。

さすがに法人さんの施策としての商談があったときなどは
店長のところにまで話は行くのですが、基本的にうちの商品
はそんなに店長レベルにまで話し込みに行くようなものは
ないどころか、その法人さんの特徴として店長はある意味
雲の上の存在のようなところがあるので、そんな店長が棚
の影からこっちを見ているのにテンパってしまったのですが、
どうやらヒマをしているみたいでいいカモが来たと僕を
見つけた模様。

こっちとしては普通の社員さんならともかく、さすがに店長
には気を遣うもので、あれこれとお話をしてから仕事に戻り
ますと、いきなり店長が困りますなぁ！と声を荒げておっしゃ
られました。


まさかここにきて、店長から展示替えのダメ出し？と思い、
固まってしまったのですが、店長はプライスが曲がってる
だの、プライスの入ったレールの紙が斜めになってるだの、
チェックしてはご自分で直してられました。

マジメな顔して冗談をするところのある店長なので、それ
を見てほっとした僕でしたが、Ｏ型の性格なんで申し訳
ないですと言いますと、笑って去って行かれました。

書いてて思い出したのですが、前にもこんなことがあった
なぁとホント心臓に悪い人騒がせな店長です。