灰色の空のむこうには…

今日から新商品の展示ということで、お店を回ってさくさく
っと作業をしていました。

普段はお店でする作業といってもあまりとっちらかすことは
ないのですが、さすがに新規導入の商品入れ替えとなると話
は別で、新しく並べるやつと前のやつなので処分するものが
ごっちゃになっていまして、いかに早く処理するかスピード
勝負での作業。

こんなときにお客さんに声をかけられますと、作業が止まる
だけでなく店内が荒れたままになってしまうので、たいてい
お店で声をかけられると対応するのですが、今日みたいな日
は一心不乱にもくもくとこなしてました。


そんなときに限ってなぜかお客さんによく声をかけられたり
するのですが、２件目に行ったお店でも黙々と作業をして
いますと横目で誰か若い人がこっちに歩いてきているのが
見えたのです。

その若い人は携帯を片手に何かを調べながら歩いていまして、
最近ではネットで最安値の値段を調べてこれくらいになら
ないの？と聞いてくるお客さんが多いのですが、正直なところ
店舗を構えているお店では経費がかかるのでネット並みの
値段なんて出来るわけもなく、ましてや僕は業者の人間です
から値段の相談に乗れるわけもないので、こっちに来ないで
と念じていたにも関わらず、すいませんと声をかけられて
しまいました。

せっかくいい感じではかどっていたのにと思いつつ、他の人
にパス出来ないかさっと周りを確認しますと、ちょうど直線
上にベテランのお店の方がいらっしゃったのでラッキーと
思いながらお客さんを見ますと、なぜだか今日休みのお店の
人でした。

その方は普段の僕の接客を知っているだけあって、視線の先
にお店の人がいたためにタチの悪い客が来たなぁとそっちに
振ろうとしてたでしょ？と図星のことを言われてしまいまして、
すぐさまその人に報告に行かれてしまいまして、向こうで
大笑いされてしまったのですが、休みの日にまでお店に来る
なんて何とも紛らわしいものです。


それからしばらく作業をしていて、ようやく終わりそうな
ときにまたつたつたと通路の端ギリギリのところを私服で
こっちに寄ってくる人が横目で見えたので、さっきの休み
の人が他の休みの人とお店に来て僕をまたびっくりさせよう
としているんだなと、今度はこっちがびっくりさせようと
気付いてないフリをしていきなり振り返って声をかけたら…、
本当にお客さんでした。

声をかけたのも店内らしく、いらっしゃいませ！というもの
でしたので問題はなかったのですが、同じような棚際ギリギリ
を歩いてくるなんて紛らわしい近寄り方をされるとついつい
関係者かなと思ってしまいますよね。

変な声掛けをしないで良かったと思いつつ、やっぱりお店
にいる以上はちゃんと確認してからしないと、とんでもない
ことになっちゃうかもと反省ものでした。