灰色の空のむこうには…

今日もいつものようにお店回りをしていまして、うちの
商品では珍しく実機の見本品がありましたので、それを
展示して回っていました。


お店としてはそうした実機の見本品は基本的にはウェル
カムなので、展示しましょうとお願いしますと二つ返事
でオッケーいただけるのですが、問題はコンセント状況。

店中いたるところに電源はあるのですが、それは売り場
のところにでして、お客さんとの商談テーブルなどその
商品を置いて試してもらおうというところには電源が
来てないことが多く、今日の１件目のお店も延長コード
はあったのですが他の商品で使用していました。

それなら延長コードの先にコンセントの数を増やす三角
タップを付ければ話は解決なのですが、それがそうそう
と店内に転がってるわけもなく、お店の人にあちこち
探していただいたのです。


たいていそういう備品はレジの中ということで、お店の
人は座り込んで探し出したのですが、いきなりあっ！と
大きな声を上げたかと思えば、棚の裏から何か引っ張り
だしてきました。

何が起こったのかさっぱりわからなかった僕に、オレは
誰かに狙われてるかも…、とお店の人は言い出しまして
取り出したのを見せてくれたのは親指の大きさくらいの
ビニールに入った白い箱。

どう見ても何かの景品にしか見えなかったのですが、その
人はこれは盗聴器だと言い張りまして、さらにはこれが
あったのが棚の裏というしゃがまないととうてい気付か
ないような死角に貼りつけてあったのが余計に怪しいと。


僕はそれを聞きながら、そもそもレジの中にそんなのを
仕掛けれるのはお店の人しかいないし、お店のレジ打ち
なんて誰がどこでやるかなんて決まってないから考えすぎ
だし、だいたいその白い箱ってどう見ても景品にしか
見えないですと言いますと、この見た目に騙されては
いけないと言われました。

あまりにそのネタが続くので、三角タップが見つからない
からといって現実逃避するのはやめて、さくっと探して
下さいよとお願いしますと、僕のノリが悪いから諦めた
のか、ようやく探す作業に戻ってもらいまして、何とか
見つかったので展示出来たのですが…、お店がヒマだから
僕で遊ぶのは勘弁してほしいところです。