灰色の空のむこうには…

今日は上司のお店でイベントを行うということで、お手伝い
に行ってきました。

商品販売のイベントといいますと、たいていはお店の中で
コーナーを作ってそこで販売するものですが、そのお店は
スーパーのテナントとして出店されていまして、スーパー
にあるイベントスペースの一角を借りてそこでも特設会場
を作りイベントを行うという力の入れよう。

店内のイベントコーナーはお店の人に任せて、僕と上司は
イベントスペースの特設会場で通りすがりのお客さんに声
をかけての販売というパターンでイベントを行う予定だった
のですが…。


そのスーパーのオープンは９時からだったので、その前に
イベントスペースでは準備を終えてオープンを迎えようと
しますと、オープンと同時に十数人の人たちがイベント
スペースに走りこんできました。

まさか僕たちのイベントに来るわけでもなく、何か他のお店
で台数限定のものがあったのかと思っていたのですが、走り
こんできた人たちは我先にとイベントスペースにある長椅子
を確保し、そこに座り込んで話を始めるではないですか。

僕たちはそこのイベントスペースの一角を借りていただけ
なのですが、その中央にはステージがありまして、今日は
１３時からそのステージでミニコンサートが予定されていた
のです。

僕は以前ここのお店を担当していまして、何度かこうした
イベントに通りがかったことがあったりしましたが、実際
こうしてオープンと同時に人が走ってきて場所取りをすると
いうところまでは見たことがなかったのでかなり驚いて
しまいました。


そんな場所取りも終わってほっとしているファンの人たち
の異様な雰囲気に晒されながらイベントをしていますと、
コンサートの時間が近づくにつれて増えてくるお客さんたち。

決して僕たちのイベントを見に来ているわけではないのです
が、お客さんがいてこっちを見ている以上は冷やかしでも
接客しなくてはいけないので何だか空しい気分になりながら
１３時前には僕たちのイベントスペースなんて見えやしねえ
状態なくらいの人だかりが、そのステージを中心に出来て
いました。

そうして１３時となり満を持して登場したのは香田晋氏。





お客さんの掛け声は「晋さま！」かなと思っていましたら、
「晋ちゃん！」と呼ばれながら新曲の披露をされていたのです
が、やっぱり生で聴く演歌の歌声はしびれるものがありました。

そこまで人だかりが出来てましたらイベントそっちのけでミニ
コンサートを見ていたのですが、さすが演歌歌手というか長い
芸能生活を送ってられるだけあってファンの方を大事にすると
いう姿勢がありありと伝わってきまして、とても見た目通りの
爽やかな印象を受けました。

やけに晋氏に絡む熱烈ファンな方をステージに上げて、一緒に
新曲のカラオケ講座をしたりと、完全にアドリブなコンサート
をされていたのですが、その振る舞いに嫌味がないどころか
ついつい引き込まれるステージはすごく良かったです。


僕はまだ音楽としては演歌より流行りの歌のほうが好きなもの
ですが、そんな僕でも見ていて楽しくなるようなステキな時間
をもらうことが出来たのはさすがだなぁと思いつつ、イベント
そっちのけでミニコンサートを堪能してしまいました。