灰色の空のむこうには…

今日は僕の担当するお店で改装がありまして、朝イチから
入店してましてさくさくっと作業してました。


お店の改装といえばたいてい全体改装になるのですが、なぜ
だか今回は部分改装でして、僕が関係する売り場は大幅に
商品移動して展示をしなおすというもの。

やる作業としては手間のかかるものでしたが、他のメーカー
さんもやってきて一緒に作業してまして、数が多かったので
さくさくっと進んでいき、１６時過ぎには終了しました。

うちの商品は他のコーナーにもあったりするので、作業を
しながらも手を入れてないコーナーは変更にならないかを
こそっとお店のフロア長に確認したりしたのですが、全く
触る予定もないということで思ったより早く退店出来ると
思ってましたら…。


ちょうど帰ろうと挨拶をして回っているときに、改装して
場所がないために売り場に持って上げることの出来なかった
入荷商品が大量に売り場へと入ってきまして、見るとそこ
にはうちの商品が山のように入っているではないですか！

なぜか今回の改装は１日限りという強行スケジュールでして、
昨日まで改装に処分セールを行っていたかと思えば明日から
改装リニューアルオープンセールということで、そのための
商材が大量に入荷していたにも関わらず、１階の荷受け場で
止まっていた様子。

それを見ながらも挨拶をした手前、自然にフェードアウト
しようと思っていたのですが、さすがに店長に発見されて
しまいまして、しまずんばさん！と僕を呼んだかと思えば
視線は大量に置かれている商品へと向けられていました。


店長としては一応は品出しはお店の仕事なので表立って僕に
お願いするわけにもいかないのですが、メーカーの人間が
自発的にやる分にはオッケーという決まりがありまして、
さすがにこれまでもたびたび登場してきた店長の目力に僕が
敵うわけもなく、決めたからには積極的に品出しをすること
にしました。

本音を言いますと、僕個人としてはお手伝いをするのに全然
問題なかったのですが、今日は改装ということで上司も一緒
にいたために、僕と違って店の仕事は店の仕事と割り切る
上司でしたから申し訳ないなぁと思いながらも断らざるを
得なかったのです。

さすがに店長にアイコンタクトを送られますと上司も店の
仕事というわけにもいかず、それでも上司は品出しをする
ことなくどこかへ行方不明となり僕だけ黙々とやっていた
のですが、それから細々と１時間ばかりしてようやく終了。


帰り際、店長にアイコンタクト分はオッケーですよとお伝え
しますと、店長としても表立っては口に出すことは出来ない
ですが笑顔で見送っていただけましたので、いいお手伝いが
出来たかなと。

ちなみにまだお店には表立って言ってないですが、僕はこの
改装が終われば担当替でこのお店を外れることが決まって
いまして、次の担当は行方不明になった上司になるため僕の
最後の仕事としてはお店もリニューアルされるということで
ちょうどキリが良かったのではないかと思います。