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カテゴリ:映画な話
イキガミ これから先歩む一歩が 死にゆく一歩でなく 生きゆく一歩であれ “国家繁栄維持法”とは、“死”の恐怖を実感した国民が より充実した“生”を全うすることで国家繁栄に繋げる ことを企図した法律。全国民は子供の頃に体内に特殊な カプセルを埋め込まれ、それによって1000人に1人の 割合で18歳から24歳の若者があらかじめ設定された 日時に自動的に死を迎える仕組みになっていた。 藤本賢吾は政府発行の死亡予告証=イキガミをその本人に 配達する厚生保健省の職員。そんな彼が今回出会ったのは、 メジャーデビューを夢見るストリートミュージシャンの 田辺翼、息子に届いたイキガミを選挙に利用しようとする 保守系女性議員を母に持つ滝沢直樹、そして事故で失明 した最愛の妹のために角膜移植を決断する青年、飯塚 さとし。 そんな彼らの最期の24時間を目の当たりにしたことで、 やがて藤本の心にも様々な迷いや葛藤が渦巻いていく…。 “国家繁栄維持法”という、架空のルールをベースにした 世界設定の中で、死を宣告された人が織り成す最後の時間 を3つのエピソードで描いた作品でした。ある意味これ まで違うパターンにしろどことなく似通ったお約束の設定 なので、この映画ではどのように人間讃歌を描くのか期待 していたのですが、1つ目のエピソードがあまりにも秀逸 すぎて残りの2つのエピソードはどちらかというと盛り 上がりに欠けるものがありました。 ぶっちゃけた話、1つ目のエピソードをもっと深く掘り 下げて、その生き様を介して厚生保健省の職員にも影響を 与えるというほうが、もっと素直に見れたんじゃないかな と思います。そういう意味では、原作がマンガということ なのでどういう基準でこの3つのエピソードを取り上げた のかが気になるところですが、風呂敷を広げ過ぎたせいで 残り2つは中途半端な感がありまして、個人的にはかなり 惜しい作品に思えました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012.04.08 00:08:20
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