灰色の空のむこうには…

店回りから帰って残務処理をしていたのですが、たいてい
定時前には会社に帰ってきてる乙女先輩が、今日は定時を
大きく過ぎても帰ってきてないということで、どこにいるか
電話するともう会社に着くということでした。


で、今日はやる気スイッチが入って頑張ってきたわ～と言う
乙女先輩も社内に帰ってきて当然ながら残務処理をされて
いたのですが、ふと何かを思い立ったのか席を外したかと
思えば両手いっぱいに何かを持ってきて帰ってきました。

よく見るとそれはお菓子みたいで、小腹が空いたから調達
してきたということだったのですが、乙女先輩はそれを
ぼりぼりとかじりながら処理をされていました。


夕方を過ぎるとちょうどおなかが空いてくるもので、隣の
席でそんなお菓子を食べられると、間食をしない僕でも
何だかせつなくなってきたのですが、隣でせんべいをぼり
ぼりと食べている乙女先輩のお菓子の匂いを堪能するしか
なかったです。

このせんべいの匂いが、これまた何ともいえず醤油ベース
でしっかりと味付けされてまして、おなかが空いていたとは
いえこれほど食欲をそそられるものはないなぁと思いながら、
くんかくんか仕事してますと、さっきまで醤油のいい香り
がしていかと思えば今度はストロベリーな匂いが。

おせんべいの香ばしい匂いだとかはあまり気になりませんが、
さすがに匂いが甘いストロベリーって何を食べてるの…？
、と思わず先輩のほうへ顔を向けますと、さっきまでせんべい
をばりばり食べていたかと思えば、匂いのとおり今度はスト
ロベリー味のお菓子をばりばり食べてました。


見ているこちらとしては、さすがに乙女先輩へそんなに味の
違うお菓子をミックスして大丈夫ですか？と尋ねますと、口
の中に入れば一緒と言われる乙女先輩は、さすがに豪快な
性格でした。