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カテゴリ:本の話題
傾物語 人に限らず、あらゆる生命が生まれてきた理由って いうのは、誰かが、あるいは何かが、切実に望んだ 結果なんだって “変わらないものなどないというのなら―運命にも変わって もらうとしよう”。迷子の小学生・八九寺真宵。阿良々木暦 が彼女のために犯す、取り返しのつかない過ちとは―!? これまでの物語シリーズはどちらかといえば何かのきっかけ があって怪異に巻き込まれた事件を解決していく、どちら かといえば受身的な感じで展開していたのですが、本作は きっかけは受身的であってもその奇跡を利用して運命に立ち 向かおうと能動的に動くという意味ではこれまでと違った 路線の展開になりとても楽しむことが出来ました。 本作も一応は怪異をベースに物語られていたのですが、途中 SF要素を多分に含んでどこまで突っ走るのかと思いきや、 一転して運命というかちょっとした日々の選択を違えること によって世界が大きく変わるほどの、数限りなくある可能性 の中で全力で生きることの大切さがひしひしと伝わってくる 作品でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012.05.20 16:22:16
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