灰色の空のむこうには…

今日もいつものようにお店回りをしてまして、駅ビルの中
にあるお店で店長に話があったのですが店内に見当たら
なかったのでバックヤードにある事務所へ探しに行きます
と、そこでお昼御飯を食べている社員さんがいました。

その社員さんに店長は？と尋ねますと、今日は休みという
ことでしたので、ガッカリしながら仕事に戻ろうとしたら
社員さんにちょっと休憩に付き合って下さいと誘われた
ので、ちょっと一服することに。


そのお店は駅ビルの２階にありまして、ビル内の関係者用
休憩室は４階にあるのでエレベーターで向かったのですが、
いつもいつも思うのがこの駅ビルのセキュリティがザルな
こと。

関係者用搬入口にはガードマンはいないし、入館の受付を
する事務所は４階にあるので僕みたいな怪しいメーカーの
人間も受付せずにフリーパスで裏口から入れるものなので、
逆に内情を知っているこちらのほうが盗難されないか心配
になるくらいです。


一服しながら社員さんとあれこれと話しをしまして、休憩
から帰るときにエレベーターを待っていますと、僕らと
同じ下の階に行こうと待っている方がいました。

しばらく待つと下からエレベーターが来たので乗り込もう
とすると行き先は上へのマークになっているにも関わらず、
その社員さんは乗り込んだので上になってますよと言います
と、大丈夫です、下に行きますのでと言われてドアを閉め
られました。


というのもこの駅ビル、先にも述べましたが入館受付が４階
にあるくらい４階の使用率が高いだけでなくビル自体の商業
施設も４階までしかなく、駅ビルは６階まであるのですが
上の階は関係者用の倉庫かお客様用駐車場になってまして
ほとんど使用する人がいないのです。

よく下を押して上がってくるエレベーターを待っていますと、
乗ってきた人が出た後も上のマークになっているので乗り
込まずにドアが閉まるのを見送りますと、すぐに下のマーク
になってドアが開くことがありますので、その状態になる
のかと思ってましたら…。

当然のようにエレベーターはぐいぐい上がって６階にまで
行ってしまいました。


一基しかない従業員用のそのエレベーターが４階に下りて
くるのを待っていますと、開いた扉の中には清掃業者さんと
恥ずかしげに何とか隠れようとしている社員さんがいました。

思わず社員さんにお帰りなさいと言ってしまいましたが、僕
はいいとしても僕の横で下に行くのを一緒に待っていた方は
どう思ったのか、考えるとなかなかシュールな気分でした。