灰色の空のむこうには…

まだ大丈夫、我慢できると窓を全開にして日中を過ごして
いる今日この頃なのですが、いくら賃貸マンションの５階
に住んでいるとはいえ、窓を開けてますといろいろな音が
聞こえてきます。


うちのマンションのベランダ側の向かいに幼稚園があり
まして、いつもは朝と夕方の金切り声な挨拶が聞こえて
きたりするのですが、ここ数週間ほど発表会の練習からか
太鼓をどんどん叩いてたりするのです。

普段は叫んでるだけの合唱に比べると、ちゃんとテンポに
合わせて叩いているだけまだマシなのですが、慣れという
のは恐ろしいもので最近はあまり気にならなくなったの
です。


自分のことながら人間の耳ってすごいなぁと思いながらも、
それとは逆に今度は普段あまり聞き慣れてない音には敏感
になるものなのか、今日の日中に自宅にいますとやけに
耳障りの音が聞こえてきたのです。

ひっきりなしに鳴くその音はカラスの鳴き声でして、普段
はあまりうちの近所ではカラスを見かけないのですが、
なぜか今日に限って１羽だけが電柱の上でひたすら鳴いて
いる様子。

前にテレビ番組で、カラスの鳴き方でいろいろなサインを
仲間に送っている聞いたことがありまして、明らかに危険
な状態じゃないのでひょっとすると仲間を呼んでるのかも
と思った僕は、とっさにカァカァと返事をしてました。


自分でも何をしでかしたのか思わず固まってしまいました
が、それはカラスのほうも同じだったみたいで、僕の返事
に大人しくなったカラスはこちらのほうを見た後そのまま
どこかに飛んで行ったのです。

僕としては何と伝わったのかはわかるべくもないのですが、
それでも他のカラス仲間を呼ばれる危険は脱したのでこれ
はこれで良かったかなと。

心中としてはなかなか複雑なものがありますが、次にまた
こういうシチュエーションがありましたら今度もカラス語？
を駆使して、お引き取り願おうと思います。