|
カテゴリ:映画な話
ICHI プレミアム・エディション 見えないから恐ろしい 誰が悪くて誰が良いのか、そんな境目が どこにあるんですか わたしにはそれすらわからない 自分が生きているのか死んでいるのか、 わたしにははっきりそれが見えない 市は瞽女(ごぜ)と呼ばれる盲目の女芸人。かつては他の 仲間たちと一緒に旅をしていたが、ある時男に襲われた市 は、男と関係してはならないという掟に従い一座を追われ、 “離れ瞽女”となった。以来、三味線を手にたった一人で 旅を続ける市。ある日、道中で市がチンピラに絡まれている と、一人の侍、十馬が止めに入る。しかし、十馬はなぜか 刀を抜くことが出来ず、モタモタしている彼をよそに、市 は仕込み杖から抜いた剣でチンピラたちを容赦なく切り 捨てる。十馬は剣の腕はありがら幼いときのトラウマが 原因で刀を抜けず、一方の市は居合いの手練だった。 やがて2人は辿り着いた宿場町で、町を仕切る白河組2代目 虎二と無法者を束ねて町を荒らす万鬼の激しい抗争に巻き 込まれていく。そんな中、互いへの秘めたる想いを募らせて いく市と十馬だったが…。 時代劇が好きな人にとって、「座頭市」という作品は避けて 通れないくらいメジャーなものだと思うのですが、なぜか 僕はこれまで見る機会がなく、たまたまテレビで放送して いた本家本元ではなく設定を女性に変更した本作を見ました。 僕が思うに、時代劇というものは史実に基づく歴史上の人物 をテーマにしない作品によくあるのが、荒くれ者たちによる どうでもいい抗争に登場人物たちが巻き込まれるというもの が多く、「ICHI」でもおおまかなストーリーとしては どうでもいいものだったと思います。ただ、物語の展開と してヒロインの市や十馬がそこに華を添えることにより盛り 上がったのではないでしょうか。 ですので、正直なところ時代劇として見たときには突っ込み どころ満載なものでしたが、娯楽アクションの時代劇版と して見るとそれなりに楽しむことが出来たと思います。まぁ、 最近の映画作品に多く見られる、設定は良く練られている のにせっかくのキャラを活かしきれていない悪いところが この作品でもあり、十馬の扱いが微妙でしてラスト部分が ぐだぐだになったのが残念でしたが、孤高に生きてきた市が 再生する物語としては楽しんで見ることが出来たと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[映画な話] カテゴリの最新記事
|