灰色の空のむこうには…

ここ数日、これまでマシになってた腰痛の痛みが急にひどく
なってきましたので、病院へ診察がてらリハビリに行って
きました。

だいたい週１ペースで病院には通っているのですが、さすが
に１年以上通っていますと顔パスになってくるもので、診察
前にリハビリ室に入りますとリハビリの先生がいらっしゃい♪
的な感じで、いつものように出迎えてくれました。


リハビリとは言いながらも、正確には処置をしてもらって
いまして、マイクロ波で温めたあとに牽引をしてもらうと
いうコースなのですが、他に患者さんがいなければたいてい
リハビリの先生とマイクロ波に当たっているときは世間話を
していまして、今日は先日の天神祭やら地元のお祭りの話を
していたのです。

マイクロ波が終わりまして、今度は台の上に寝かされまして
牽引が始まったのですが、どうも肩をロックされて腰を機械
で牽引される以上頭を天井に向けるしかないので、なかなか
そのタイミングでは話をしにくいのでそこからはプチ睡眠の
時間に。

だいたい牽引は１０分ほどされまして、その間はリハビリの
先生が何をしてるのか全くわからないのですが、しばらく
無の境地にいますと何だかパタパタという音が。


リハビリの先生がそこいらを歩いてるんだろうなぁと思って
最初のほうは気にしてなかったのですが、そのスリッパが
パタパタする音は終わらないどころか、今度は衣擦れの音も
しだして、さすがの僕もこれはおかしいなと。

いくらプチ睡眠をしていましても、誰か他の患者さんが入って
来られれば先生がお出迎えをしますのでわかるところから、
他の患者さんが来られたわけでもなく、その音から判断する
限り、何か踊ってそうな気配が…。

いやいやいや、さすがに僕しか患者はいないとはいえ、さすが
に処置室では踊らないだろうと思いながらも、そこの病院は
ある意味何でもありなところでして、処置室も扉は常時開いた
ままになっていますので廊下から中は見えるのですが、少し
ズレた死角に入りますと外からは中がわからず。

そういえば前にリハビリに来たとき、他にも患者さんがいた
にも関わらずなぜか先生は冷風扇を分解して直していたり
しましたし。


僕としてはあまりにも先生が何を踊っているのか気になって
しまったので、ぜひともチェックしようと身を起こそうとした
ところで、肩をロックされている上に腰痛のために腹筋が全然
ないのでさっぱり見えずで、まさに蛇の生殺し。

その間もパタパタと衣擦れの音は続いていたのですが、そんな
僕の奮闘も空しく無情にも牽引終了のブザーが鳴り響きました。

さすがに終わってから先生に何を踊っていたのですか？と聞く
勇気もなく、しょんぼりと処置室を後にしたのですが、今度
こそ何を踊っていたのかぜひとも目撃してみたいと思います。