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カテゴリ:本の話題
花物語 好きな奴がお前のことを好きになってくれるとは 限らないのと同様――嫌いな奴がお前のことを嫌い になってくれるとは限らないんだよ。そして嫌わ れてくれるとさえ限らないんだ “薬になれなきゃ毒になれ。でなきゃあんたはただの水だ” 阿良々木暦の卒業後、高校三年生に進級した神原駿河。 直江津高校にひとり残された彼女の耳に届いたのは、“願い を必ず叶えてくれる『悪魔様』”の噂だった…。 これまでの物語シリーズを読んでますと、本作のヒロインで あり語り部でもある神原駿河のイメージはエロなら何でも ありな腐女子バスケ少女というものだったのですが、実際 こうして内面を語られながら物語を読み進めていきますと、 イメージどころか誰このキャラ?っていうくらいにシリアス でギャップがありすぎたのには驚かされてしまいました。 確固たる自信がなければ周りの意見に左右されがちになって しまうものですが、自分らしさとは何かということに改めて 思い至ることで怪異にただ一人で立ち向かうさまは、それ まで語られてきたネガティブな内面に対してイメージ通りの 颯爽とした神原駿河の姿であり、これまでは先輩たちに守ら れてきた彼女が精神的な意味で卒業しようとする成長の物語 でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012.08.13 21:10:34
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