灰色の空のむこうには…

今日は近所のスーパーへお弁当を買いに行ったのですが、
入り口のところで３０代の男性に声をかけられてしまい
ました。


これまで何度か書きましたが、僕は声をかけられやすい
みたいなので早々声をかけられたところでわかる範囲
なら普通に答えるので今回は何かと聞きますと、


歯医者はどこですか？


それを聞いたとき思わず僕は、は？と固まってしまい
ました。

というのも、僕が声をかけられたスーパーの道を挟んだ
斜め向かいには歯医者さんがあるのであえて僕に聞いて
きた意味がわからなかったのです。

と言っても、その男性はこの辺りに詳しくないのかもと
思い直し、気を取り直してすぐそこにありますよと案内
しますと、今度はその男性がそこの歯医者さんの評判は
どうかと聞いてこられました。


恥ずかしながらこの近所には住んでいましても、僕は
まだその歯医者さんには行ったことがないので不安なら
おうちのそばの歯医者さんに行かれたらいいと思います
がどうされたんですか？と聞いた僕が悪かったのか。

その男性は前歯がいきなり折れたと口の中を見せながら
熱く語り出しまして、折れた前歯は持ってるからすぐに
治してもらえるかとか歯がないので踏ん張れなかったり
力が入らないなど力説してくれたのです。

当然、僕はその男性とスーパーの入り口で話しているため
中に入ろうとする人たちは何事かと僕らを見て通っていく
のですが、挙句の果てにはその男性、とりあえず折れた歯
を接着剤で固定するとか言い出しまして、さすがにそれは
全力で引き止めました。


いくら何でも口の中に接着剤を入れるのは衛生的にどうか
と思いますので懇々と説明したのですが、なぜだか接着剤
にこだわりますので、とりあえずそこにある歯医者さんに
相談してから考えてみられてはどうですかということで
納得してもらい、歯医者さんへ入るのを見送りました。

その男性とおそらく１０分近くは入り口の前でやり取りを
していたかと思いますが、いくら声をかけられやすい僕
でもまさか歯の相談を受けるとは思わなかったです…。