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カテゴリ:本の話題
恋物語 いいんだよ、人間なんだから。 かけがえのない、かわりのないもの なんかない “片思いをずっと続けられたら―それは両想いよりも幸せだと 思わない?”阿良々木暦を守るため、神様と命の取引をした 少女・戦場ケ原ひたぎ。約束の“命日”が迫る冬休み彼女が 選んだのは、真っ黒で、最悪の手段だった…。 物語シリーズのセカンドシーズンも本巻で最終巻ということ で、驚愕の結末だった前々巻「囮物語」のその後が描かれて ました。セカンドシーズンに関しては、ファーストシーズン で怪異に関わった5人プラス1人のヒロインの物語を時系列 関係なしに紹介されていましたので、本巻よりも2ヶ月後の 出来事もすでに語られているため結末はどうなるかまでは 想像つかないながらも、おそらくは丸く収まるものだろうと 安心して読んでいたのですが、なかなか瀬戸際で崖っぷちな 展開にはラストまで目を離せませんでした。 セカンドシーズンでは物語の語り部が主人公である阿良々木 暦以外で展開することもあって、本巻の語り部は誰だろうと 期待していましたら、意外や意外なキャラだったことには 初っ端から意表を突かれてしまいました。しかし、これまで の物語には主体的に関わってこなかったからこそ、語り部の 客観的な目を通して改めて各キャラたちを違った視点から 観察するというのはとても面白く、掴みどころのないキャラ でしかなかった語り部の本当の姿も描かれたりして、メイン の物語以外にも楽しみ方が出来る最終巻でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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