灰色の空のむこうには…

１ヶ月近くの長期休業から仕事に復帰して１週間ちょっと、
朝の通勤でいつものようにバスを利用していますと、乗り
換えするバス停で以前は見掛けなかった新しい顔が増えた
ことに気付きました。


いつも挨拶するおばさんや、大人買い先輩にはもう馴染み
になっているみたいで、たいていおばさんがその人と話を
しているのですが、バス待ちでベンチに座っておばさん
たちの会話を聞いていますとバスの路線の話や近所にある
スーパーの話ばかりしている様子。

僕が会社を休んでいる間に乗られるようになったみたいで、
完全にその波に乗り遅れたみたいだからそっとしとこうと
これまでは会話に参加してなかったのですが、たまたま今日
はバス停にその人はおらず、おばさんだけしかいなかった
ので話していますとその人のことをいろいろと教えてくれ
ました。

まぁ、そこまでなら普通の世間話だと思うのですが、一緒
のバス停だからと僕にまで声をかけたおばさん、新しい人
の話が一通り終わりますと、そこから会話は驚愕の展開に。


通勤時間帯の電車やバスというのは、たいてい同じ時間の
同じ場所には同じ人がいるもので、辺りを見回すといつの
間にか顔見知りになっていることが多いと思います。

僕が乗り換えするバスもそんな感じで、バスに乗りますと
後輩くんや赤チャリ姉さんだけでなく他にもいつも乗って
いる人や途中から乗ってくる人などがいまして、おばさん
と話しているうちに会話はそんな僕らがバスに乗った時に
いる他のお客さんの話に。

次から次と他のお客さんのことをそこまで知ってるなぁと
思いましたら、恐るべきなのはそのおばさんで、何でも
僕らが乗るバス停より先に乗っている人だけでなく途中
から乗ってくる人にまで一通り声をかけてすでにある程度
話したとか。


そう言われてみれば、僕がまだおばさんと話すようになる
前は、よくバスの中でおばさんが他のお客さんたちと盛り
上がってる光景を見てたような。

その当時はよくわからなかったので、てっきりおばさんの
知り合いだろうと思っていたのですが、そのときからバス
で会ういろいろな人に声をかけていたんだろうなぁと思う
とさすがだと感心してしまいました。