灰色の空のむこうには…

今日もいつものように店回りをするために準備をしています
と、乙女先輩から個人携帯に電話がありました。


うちの会社では会社から携帯が支給されていまして、社員間
通話は無料のプランになっていますので、営業時間内は基本
的には社員からは会社携帯にしか電話がかかってこないので
珍しいなぁと思っていましたら。

電話を取るなり乙女先輩からの第１声は、ずんちゃん、もう
会社出た？とのことで、まだ社内にいた僕に会社携帯を充電
したまま忘れたから持って行ってとのお願いでした。

まぁ、持って行くのなら問題はないので軽く了承しましたら、
たぶん電話ないと思うけどかかってきたらかけ直すと伝えて
おいてね～♪と言われ切られたのですが、それって僕に電話
に出ろということなので、いきなりハードルが高くなって
しまったのは予想外の展開でした。


僕は携帯の呼び出し音が嫌いなのでバイブモードにしている
ため、振動に気付くよう個人携帯と会社携帯を胸ポケットに
入れているのですが、さすがに３つも胸ポケットに入れる
わけにはいかないので僕の会社携帯はズボンのポケットに
入れて、後の２つは胸ポケットに。

いやはや、３つも携帯を持つというだけでなく、他人の携帯
を持つというのはなかなか落ち着かない気分で店回りをして
いますと、乙女先輩から会社携帯に入っている電話番号を
教えてとの電話が。

ちなみにうちの会社携帯、落としたときとかに個人情報保護
をするセキュリティのためにパスワードでのオートロックに
設定されてますので携帯を触っても操作出来ず、ロック番号
を聞こうとしたときにちょうど乙女先輩の探し人を見つけた
みたいで事なきを得たのですが、まさかそういう用事で電話
がかかってくるとはこれまた想定外。


そうは言っても今回はイレギュラーなだけでもう先輩からも
電話はないだろうとタカをくくってお昼御飯を食べてますと、
いきなり携帯の呼び出し音が！

何で？どの電話？と慌ててポケットの中を探りますと乙女
先輩の会社携帯でして、バイブ設定にしてなかったから僕に
持って出るようにお願いしたのかと思いつつ、誰からの電話
かと思えば会社からだったので落ち着いて出たのですが。

乙女先輩の携帯を持つのは問題ないのですが、音の設定に
してるということは僕が店回り中にかかってきたときには
知らない店や人からでも問答無用ですぐに出ないといけない
ということで、さすがにそれは具合悪いなぁとどうにかして
バイブモードにすることに。


先輩からパスワードを聞いたことはなかったのですが、ダメ
元でやってみようと４ケタの数字を打ってみましたら……、
自分でも驚きましたが一発で解除できました。

バイブモードになりましたらもう安心して店回りを出来たの
ですが、それから電話がかかってくることなく無事に先輩に
携帯を渡せまして、バイブモードにしてますよと伝えますと、
さすがにうちのパスワードわかったん！？と驚いていました
が。


よく暗証番号やパスワードを自分の誕生日にするのは止めた
ほうがいいと案内されていますが、今回それをつくづく実感
しました。