灰色の空のむこうには…

今日もいつものようにお店のお手伝いに行っていたのです
が、僕らのようなお手伝い組ってお店にいるときの定位置
というか立ち位置ってだいたい決まっていたりします。

僕らはあくまでメーカーの説明員なので基本は自分の商品
が置いている付近か、もしくは担当している分野の商品が
あるところにいます。


僕の担当する分野というのはどちらかというとお店では
メイン商品ではないのですが、それでも幅広い分野を担当
していますのであちこちお店ではうろうろとしてますが、
どうしても今が旬な商品のところによくいたりします。

お店ではその旬な商品の横にあるのが大物商品でして、そこ
には主のようにベテランな方がいつも立ってられるので、
その付近に行けば僕かベテランな方のどちらかがいるという
感じになりつつあります。


で、ちょうど僕が旬な商品のところに立っていますと、お昼
から出勤してきたお店の方が、そこに僕しかいなかったので
じじいはどこに行った？と聞いてこられました。

ベテランの方がさっきお客さんに呼ばれて接客に行ったのが
ちらっと見えたので、すかさずあっちのほうで接客してる
はずですと言うと、お店の方がにやっと邪悪な笑みを浮かべ
られて、しまずんばさんってベテランの方のことをじじいと
思ってるんだぁと言い出したのです。

何も考えずに答えた僕は、しまった！ハメられたと思ったの
ですが後の祭りでして、さっそく報告だぁとそのお店の方は
ベテランの方のほうまで走って行かれました…。


ミラクルなことにベテランの方が商品の問い合わせでドツボ
にハマってまして、お店の方が報告しようとするのを制して
商品について教えてと言ったおかげでウヤムヤになったの
ですが…、なかなか油断も隙もない恐るべきお店です。