灰色の空のむこうには…

会社に出勤して店回りへ出る前に社内処理をしてますと、
隣に座ってる乙女先輩が僕の机に置いてた冊子を目ざとく
見つけられて、これ何？と聞いてこられました。


その冊子とは、最近ではどこの業界でも見かけるかと思い
ますが、お店で無料で配布されているペーパーマガジンの
ことでして、普段はあまり見かけないのですがたまたま
昨日店回りしているときに最新号を見つけたのですかさず
ゲットしたのです。

というのも、その冊子では毎回いろいろな特集を組まれて
いるのですが、今回はうちの担当する商品群が大きく表紙
に書かれていたので、思わず喰いついたからです。

おそらく、僕の机に置かれていた冊子のタイトルを見て、
乙女先輩も喰いついたのか、説明しているうちからその
冊子を手に取り読み始められました。


まぁ、僕としてはこんなのありましたよぉと、むしろ他の
人にも読まれたい気分なので、乙女先輩が冊子を読んで
いる横でちゃかちゃかっと社内処理をしていたのですが、
しばらく経っても先輩は読みふけっていました。

うちの取り上げられた商品群の記事としては、冊子の内容
からするとそれほど大きくはなかったのですぐに読める
ものだと思うのですが、先輩はいつまでも読み続けている
ので他の記事も読んでいるんだろうなぁと思いながらも
処理をしていると、おもむろに先輩に声をかけられたの
です。


なぁなぁ、これって他にはどれかな？と言われた僕の視線
の先には…。

なぜか、その冊子の途中にあったクイズの間違い探しを
やってられました。

それを見て思わず僕は脱力してしまったのですが、僕が
一通り読んだときにちらっとやってみて気付いた１つが
入ってなかったのでここはわかりましたと伝えますと、
ほんまや～と感心されてました。


しばらく考えられていたのですが、どうもわからなかった
ところがあったらしく、解答を見てはこんなのわからんわ！
と突っ込まれていましたが、それからまた熱心に冊子に
集中されたのです。

僕の処理も一段落ついたので先輩が何してるのかそっちの
ほうを見ますと…。

今度は間違い探しの上にあるクロスワードパズルをされて
いました。


本当、期待を裏切らない先輩です。