灰色の空のむこうには…

今日もいつものようにお店回りをしていまして、僕が担当
しているお店の中で一番の大型店に行きますと、ちょうど
フロア長の手が空いていたみたいなのでいろいろ話して
ました。


あれやこれや話したところで、たまたま他のメーカーさん
の展示物が通路に飛び出していたので、以前からフロア長
が何でこんなの持ってきたんだとボヤいてましたのをこう
して改めて見ますと本当に邪魔だなぁと思いました。

まぁ、それを持ってきたメーカーさんの肩を持つつもりは
さらさらないですが、そのお店の売り上げは大型店クラス
にも関わらずなぜか売り場は狭くどこもぎゅうぎゅう詰め
になってるので、新しく自分のところの商品を展示しよう
と思えば、展示スペースを新たに増設すれば事足りるから
です。

いくら売り場スペースがないからといって、どこもかしこ
もメーカーが好き勝手展示物を持ってきて並べた日には、
どうにも収拾がつかないので、僕のポリシーとしてはなる
へく現状の状態をそのままに、どれだけアレンジして展示
出来るかにこだわっているのですが。


それはともかくとして、そのとんでもない有り様を見た僕
としてはフロア長と同意見なので、やっぱり邪魔ですねぇ
と話していますと、それならこれをどこかに置きます？と
いうことになりました。

フロア長と二人してああでもないこうでもないと、ぎゅう
ぎゅうな売り場に商品１つ分のスペースを作りその展示物
を撤去しようという話をしていたはずが…。

僕がああしてこうしようとある程度の意見を言ってるうち
に、だんだんカタチが見えてきたのか、それともフロア長
が飽きちゃったのか、煮詰まってきたところでそろそろ
いつもの台詞を言っていいですか？とフロア長が言った
のです。

いつもの台詞？と一瞬考え込んだ僕でしたが、すぐさま
フロア長はあとはテキトーにお願いしますと言って去って
いかれました。


そういえば…、最近は売り場の展示をほとんど任されて
いるのでこうしたいと提案してダメなときはダメと言われ
ますが、問題なかったりむしろそうしてもらいたいときは
フロア長、テキトーにお願いしますと言ってたような。

っていうか、そう言い残して立ち去られたっていうことは、
ひょっとして僕一人でするの？ということにしばらくして
から思い至り、何だかハメられた気分でした。