灰色の空のむこうには…

僕の所属している法人担当のブロックでは、個々でやると
収拾がつかないため何か申請するものがあったりしたら、
誰かが代表となってまとめて申請することにしています。

たいていその代表になるのは、各カテゴリの担当者が親に
なって集計を取っているのですが、集計を取るに当たって
書類を順番に回して記載してもらっています。


いつもそんな風に書類を回覧しているのですが、たまたま
大天津飯先輩が先日回した書類がまだ手元に返ってきて
ないんですけど誰か持ってないですか？と言われたのです。

基本的に回覧書類は受け取った人が次に書いて回すもの
なのですが、休んでたりそのとき席にいなかったりすると
他の人に回すようにしているので決まった順番もなく、
最後書き終えた人がその書類を回した人に渡すというもの
になっているため、全員に回らないと戻ってこないという
もの。

先輩がみんなのいる前で聞いたところ、それぞれ書いた人
は声を挙げまして、僕もその回覧書類は記載して次の人に
回してたのでそう言ったところ、それらの話を統合します
と書いてないというのは上司一人だけで、他のみんなは
書いたとのこと。


そうなれば怪しいのはその上司で、乙女先輩が言うには前
にも書類がそこで止まっていたという前科があったからか、
先輩と後輩さんによる徹底的な上司の机回りの捜索がそれ
から始まったのですが、書類すら見てないと言い張る上司
は出て来る訳がないと冤罪を訴えるも。

書類置き場から机の引き出しの中まで徹底的に探されたの
ですがそれでも書類は見つからず、上司としてはほら見た
ことかということになりながらも結局はもう１度その書類
を回すことになったのですが。

いやはや、個人的にはみんなが書いたという中、１人だけ
書いてないというか見てないというのは知らないうちに
失くしてるのではと思うのですが、なにぶん証拠が出て
こないのでそれ以上は疑うことも出来ず、ますます謎は
深まるばかりでした。