灰色の空のむこうには…

僕は仕事で１５件のお店を担当していまして、巡店エリア
としては大阪市内付近から兵庫は西宮・宝塚までを回って
います。


だいたいお店を回るときはパターンが決まっていまして、
会社からの道路事情からしますと兵庫方面へ行くときには
宝塚から西宮へと回るほうが阪神高速より近畿道・中国道
のほうが渋滞していないので、たいていそのように回って
います。

宝塚から伊丹、尼崎とずどーんと産業道路を通って西宮へ
抜ける道をいつも通っているのですが、何か突発的な事態
が発生したときにはそのお店を優先しないといけないため、
回るルートがバラバラというかぐちゃぐちゃになったり
するときがあります。

たまたま今日は朝イチに西宮のお店に呼び出されてしまい
ましたがあっさり用事を終わらせたので、これからどう
回ろうかと考えたのですが、やっぱりこっち方面まで来た
からにはいつものルートを逆走してみようと宝塚方面へと
回ることにしました。


西宮から国道４３号線をぼちぼち走って、いつも通る尼崎
へと行く道を曲がったところ、その道は渋滞していました。

ちょうどそこは阪神尼崎駅の前の通りとなっていまして、
いつも通る南へ行く道は今日も空いていたのですが、反対
に北へ行く道はいつも混んでいるのを横目に見ていただけ
に、これは覚悟して突っ込んでみたのですが。

混んでしまったからには仕方がないと、のんびり前へ進む
のを待ちながら回りの景色を見ていますと、ちょうど右手
に何やら見覚えのある光景があるではないですか。

どうしてこんなところに石垣に土塀が、しかもなぜか土塀
には狭間まで開いてる本格的なものってどういうこと？と
思いながらその建物を見ますと、どうやらそこは図書館の
ような雰囲気。


まぁ、文化施設には歴史的な遺物を模して作るところも
あるからその類かなと思いながら車を進めていますと、目
の前に見えてきたのは阪神尼崎駅。

尼崎駅？………って、そういえば、以前読んだ本に駅から
見えるお城特集の中に、明石城と並んで尼崎城が紹介されて
いたような！

ひょっとしてさっきのは尼崎城！？と、すでに通り過ぎて
しまったので確認出来ないまま次のお店へ着くなり、すぐ
さまスマホでチェックしてみますと、やっぱり尼崎城跡の
一部だったみたいです。


少し前よりお城と一緒に城跡巡りもするようになり、ここ
そこの意外なところに想像以上の数のお城跡があるなぁと
思ったりしていましたが、まさかこんな普段仕事で通って
いるところのすぐそばにあるなんて思いもしなかったので、
何か新たな発見をしたような感動があり、うれしくなって
しまいました。