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カテゴリ:映画な話
風立ちぬ、 いざ生きめやも 零戦こと零式艦上戦闘機の設計者として知られる堀越二郎の 半生を、堀辰雄の小説『風立ちぬ』のエピソードを盛り込み ながら描く。 どのメディアでもこれでもかと話題になっている宮崎駿監督 の最新作「風立ちぬ」を見てきたのですが、正直な感想と しまして見る人を選ぶ作品だなぁと思いました。 というのも、主人公の二郎は飛行機を作るという夢のために 戦闘機の設計をしてまして、その夢の終着点としてゼロ戦が 誕生するわけですが、実際のところは飛行機というよりも 戦争に勝つための戦闘機を設計しているという現実は描写 されておらず、現実で一緒に暮らしていた菜穂子もその後は ラストで夢として語られるに留まるという、二律背反に捕ら われないよう夢と現実で都合のいいところで語るのはあまり に前だけを向き過ぎているような気がします。 物語としては淡々と進んでいく中にも次第に惹き込まれて いく素晴らしいものがあり、特に小道具といいますか細かい ところにまできっちりと丁寧に作り上げられているのに、 菜穂子との再会によって途中からテンポが失墜してしまい、 それまでの二郎の半生という狭く深くから広く浅くとどっち つかずな展開となったのが残念でした。 それでもさすがは宮崎駿監督の作品、登場する誰もが魅力的 なキャラたちで物語も素晴らしいものがあり、特に見終えた 後の主題歌「ひこうき雲」はこの映画のために作られたのか と思うくらいにマッチしていて、満足のいく作品でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013.08.01 16:31:02
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