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カテゴリ:本の話題
一刀斎夢録 下 死するは易く、生くるは難い。 殺すは易く、生かすは難い。 沖田、土方、近藤ら仲間たちとの永訣。土方の遺影を託された 少年・市村鉄之助はどこに消えたのか―― 維新後、警視庁に奉職した斎藤一は抜刀隊として西南戦争に 赴く。運命の地・竹田で彼を待っていた驚愕の光景とは。 正直な気持ちを書かせていただきますと、僕は今までの人生で いろいろな本を読んできましたが、本巻ほど衝撃を受けた作品 は初めてで、まさに荒れ狂う激流に呑み込まれたかのような 読後感でした。 どこからが現実でどこからが虚構なのか、自分で判断出来ない あやふやな世界へ放り投げられたまま最後まで読み切ってその ままここから抜け出せなくなっていたところを、山本兼一氏の 解説にある一文に引っ張られて救い出された気がします。 上巻から続くこの独特な世界観は、他のメディアでは真似する ことが出来ない、情景を想像しながら読む活字という媒体を 最大限に活かした傑作でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013.10.10 23:08:54
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