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カテゴリ:水をたずねて
10日ほど前になりますが、
今年初めて、生まれ故郷を訪れました。 交通量の少ない白老→大滝線を抜け、壮瞥→洞爺湖へと 湖畔の道路は、くねくねと曲がり緑のトンネルが心地いい! これは、烏帽子(えぼし)岩です。 義経伝説のお話もありますが、モアイ像にも似ていませんか? 私の住んでいた、美沢地区に入り湖畔が懐かしく車を 止めるとそこには、村のお社がありました。 もう40年近く、ご無沙汰していました。 お世話になったお礼をと、鳥居をくぐり、 石段を登るとそこには、懐かしい広場があり 綿アメ売りの香りがよみがえり、芝居小屋、射的、 金魚すくい、ヨウヨウ釣り、おもちゃ売りなど、赤い電球や 祭提灯をくぐる人通りさえ、浮かび上がります。 お宮の前で塩・酒・水を供え、 今まで故郷に戻りながら、ご挨拶をしていなかったことを お詫びし、現在の事を報告し感謝の気持ちを伝えしました。 神様 ”そうか、そうか、よく来たなぁ~!”と 喜んで下さったような気がしました。 今回の故郷を訪れた訳は、水を訪ねてです。 実家の母の生まれた家に山からの湧水があったので 行って見ました。今は、住む人も変わり 昔の様子とは、すっかり変わっていますが、 ささやかに湧水は、ありました。 このお水で私の祖父母は、11人の子供たちを育て上げた のです。まさに”命の水”です! 私の身体の中にもここのお水がなじんでいるのでしょう。 そして、この水は、沢を流れ洞爺湖に注いでいるのです。 ここからの景色をご覧ください。 山の中腹なので、中島が近くに見えるでしょう。 ここの右側は別荘地として売られ、2軒ほどの家が、 前方に見えるのが、旧”洞爺村”通称”向洞爺”と 言われる私の故郷です。 山の上にかすかに見えるのが、来年のサミットの会場と なる”ウインザーホテル”です。 次に、私の生まれた土地へと 今は、別の人がそこに新しく家を建て、住んでいます。 昔の我家を心に浮かべ、その土地に生まれ、育まれ、 今は、別の地で健やかに暮らしてる経緯を報告し、 祈りました。 水の神様、土地の神様への感謝の祈りです 今まで、あまりにも当たり前過ぎて気付かずにいましたが 本当は、とても素晴らしく、ありがたいことであったと 心と魂が喜んでくれています。 隣にある父の実家の本家でお仏壇にお参りをし、懐かしい さくらんぼ、ぐみなどをご馳走に、 小粒ながら、とても甘くおいしかったぁ~! この田んぼは、母が、ひえ抜きをしていたような 記憶があります。 そして、洞爺湖へ注ぐ川へと 川を塩・酒・水で清め、感謝の祈りを奉げました。 この川は、さっきの田んぼと母の生まれた所の湧水が 合流しています。 自分の生まれた土地を見直すと、先祖の皆様が、 開拓に入り、原始の森を切り開き、畑や田んぼにする ために、どれ程の苦労をしてきたことかと、想いを巡らし、 今、高齢の農業従事者が多く、跡継ぎのいない農家も 多いことを、先祖の皆様や土地の神様に申し訳なく感じ、 休耕地が荒れていたり、手が廻らずに畑に除草剤をかけて いるのを見るにつけ、胸が痛み、土地の神様、水の神様に 心からのお詫びをしました。 先住民のアイヌ民族の伝承で自然界のすべてに神が宿り ”カムイ”と呼んでいますが、 それは、日本の伝統の中でも伝えられていたことです。 ”自然界すべてに神が宿る” このことをもう思い出す時が、やって来ていると感じます。 ずーっと自然界の神様たちは、見守り続けてくれています。 私たち、この北の大地に住み、生かされている者として ”何を一番に守るのか”向き合う時がやって来ていると 私の生まれ故郷を訪れ、感じたのでした。 このかけがえのない水の星・地球に そして天の恵みに 愛と調和と感謝の祈りを ささげましょう! ありがとうございます お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年08月03日 20時49分29秒
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