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ネットで検索していると、”ポロトコタンの夜”と いう文字に魅かれ、友人と出掛けました。 アイヌ民族博物館で各国の民族衣装を眺めていると 美しい民族衣装を身にまとった男性がそばに近づいて きました。 間近かで見る美しい衣装に思わず”きれいですね~!” と、声をかけ写真を撮らせていただきました。 脚絆(すねに巻く布)にまで刺繍がほどこされています。 この方、ポロトコタンのエカシ(長老)でした。 ほりの深い面立ちで目が美しい方です。 アイヌ民族の衣装は男性のほうが豪華なのです。 思わず、鳥は、オスが羽根の色がきれいなので ”アイヌの男性は、鳥のように美しいですね。”と 言ってしまいました。 そこでエカシは、教えてくださいました。 アイヌの女性は、自分の夫や恋人に美しい衣装を 心を込めて創り、目立たせるのが、自慢なのだそうです。 男性を目立たせてあげる、”う~ん、なるほど!”と 妙に納得し、男の人が家族を守るため、厳しい現場に 出掛ける際に、女性が相手を大切に想う気持ちを込めて 一針一針祈って衣装を創っていたのをイメージしました。 男の役目と女の役目を互いが理解していると感じます。 公演が始まり、チセ(茅葺きの家)でいろりを中心に イナウ(御幣)削りの実演→カムイノミ(神への祈り) →アイヌ神謡集の序文朗読→ムックリ演奏→ウポポ(座り歌) →トンコリ(五弦琴)演奏→鶴の踊り→剣の踊り→ 熊の霊送りの踊り→鮭の燻製の試食 以上45分のコースで異次元空間の旅でした。 アイヌ民族の皆様は、すべての大自然に神が宿り ”○○カムイ”と名付け、自然との関係を大切に して来ました。 土地も自分のものという所有感覚はなく、家を建てる 際には、山に入り木の神様と会話し、切り出す木を 神様に了解を頂き、家を建てたそうです。 自然に対しての畏敬の念を感じますね。 それは、自然と調和し、自然の一部として人間が存在 していることをよ~く承知していたということですね。 そして、食の保存ですが、鮭の燻製は、見た目より 柔らかく、とても美味しい保存食であったと、アイヌ 民族の知恵の素晴らしさを味覚で味わいました。 ”ポロトコタンの夜”の企画は、残すところ、あと 10日(金)と11日(土)の2日間となりました。 ポロトコタンの幻想的なライトアップの中でアイヌ民族の 文化に触れる夜を堪能してみませんか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年08月09日 00時35分35秒
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