|
カテゴリ:カテゴリ未分類
研究授業があった。 子供たちとしては、色んな先生方が見に来るし、頑張ろうっていうより 緊張するし嫌な時間であることは間違いない。それは私も同じ。 だから、朝から「なんで俺らだけが残って授業なわけ?」っていう雰囲気。 まぁ否めない。
うちのクラスに、いわゆる小生意気な少年がいる。 頭はいいけど、大人を小馬鹿にしたり、強がったりする少年。 その日は、朝から調子が悪いって言って保健室で休んだりダラダラ。。。 熱が少しあったので、無理させるのもな。。。。と思ってた。 給食時間に教室に戻ってきた。 私としては、「研究授業も嫌だし、しんどいからもう家に帰る」ってことだと思ってた。 それ以外、考えられなかった。 保健の先生がこういった。 「5時間目だけ出るなんておかしい。それなら3、4時間目サボったことになる。 今は微熱でも、この後熱が上がってきたらどうするのか」と。。。 どうやら、その子は、研究授業頑張りたい! だから5時間目まで休んでればいいかなと思ったそう。 しかも、私に向かって、頑張りたいから帰りたくないって泣いた。 でも保健の先生の怒りも収まらず、帰宅させることになった。 私は、まさか、まさか、研究授業頑張りたいなんて言うなんて思ってなかったから 別室に呼んで、泣く彼にこういった。 「研究授業を頑張りたいって思ってくれたことに感謝してる。ありがとう」 二人でないて、彼は帰って行った。
もう授業スタートまで20分たらず。。。。。
私も顔ぐちゃぐちゃで、クラスの皆に一連のことを話した。
そしたら、青春の1ページみたいなことが。。。。
クラスのドカベンみたいな男子がね
「なんか、やる気が出てきた。帰った〇〇の分までやってやろうぜ!」
って言ってくれた。
一人ひとり思うことがあったみたいで、いつもは発言しないような子が 一生懸命発言してくれたり、頑張りが見えた。 担任だからこそ分かる、担任じゃなきゃ分からないこのなんとも言えない 感動で、GW明けから取りくみ始め、土日も挑んだ研究授業は幕を閉じた。 影の主役は帰ったあの子に間違いない。 頑張りがこんな形で報われるなんて、想像もしなかった。
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012年07月01日 13時18分02秒
コメント(0) | コメントを書く |