順を追って。
最初は4本足、次は2本足、最後は3本足、なあーんだ?答えは人間。エジプトのピラミッドを守る、スフィンクスが旅人に出したナゾナゾと言われています。答えられない旅人は食い殺されてしまったとか。ちなみに3本足とは杖をついた人間の姿。乗り物が便利になった現代では問題が悪いと逆切れされてしまいそうですけど。生後9ヶ月になった娘が先日つかまり立ちを体得。ハイハイをしだしてから、2週間たっていないのでは?成長のめまぐるしさに驚きです。魚類→両生類→爬虫類→哺乳類。生れ落ちてから、進化の過程を運動様式で体現していく娘に、学ぶことは非常に多い。実は、生まれ落ちる前、精子と卵子の時から、脈々と進化の過程をたどって今にいたるわけですが。順を追うことの重要性。いきなり結果を求めるのではなくて、過程で学ぶこと、成長することの重要性。やたらと速度を求められる現代社会の盲点かもしれません。結果といううわべを取り繕うことで、虚ろな中身を誤魔化す。ここんとこ、連日とりざたされる偽装やら隠蔽やら。一見綺麗だけれど、機能的でない衣類、安全でない食品、シャブコン(今はないか?)の住居。薬漬けの医療、受験戦争で本質を見失った教育。挙げるにいとまがありません。もちろん、悪いものばかりではないのですが。足るを知り、もう少しスロー・ダウンしてもいい頃かもしれません。人間もだいたい20歳を過ぎると、(物質的)肉体の成長はスロー・ダウン。しかし、心の成長は死ぬまで続くと思います。外の成長から内の成長へ。そんな課題を娘は身をもって教えてくれています。ありがたや。写真は自らに灸する父に興味深々の娘の図。