晴々。
友人の結婚式が神戸にてありました。正直、しばらく結婚はないかな、と思っていた大穴万馬券、友人A君。数ヶ月前、最初に受けた報告、ビールを1杯あおった後に口から出た言葉は「結婚する」…ではなく、「できた」。できちゃった婚。未だ世間では偏見をもたれる方もいらっしゃるみたいですが。その意味に深く想いを馳せますと。子はかすがい。と古より申します。それは出産後からの話だけではなくて。家族の中だけの話でもなくて。生じるべくして生じ、今一歩未熟な二人の覚悟をまとめて、結婚。式にはたくさんの仲間が遠方より集い、再会や新たな出会いを喜び合う。新たな可能性が次々と芽を出しては枝を伸ばしていく。新たな生命が育む力。つむぐ力。新たな生命の誕生は、新たな宇宙のはじまり。新しい太陽を中心に、あまたの星々が尊い光を浴び、めぐりゆく。引力、という活かしあいの中で絶妙なバランスを保ちながら。学生時代はあまりにもよく眠るため、「眠り姫」とあだ名されたA君。そんな彼の姿が、数ヶ月前に比べて、式では実に堂々としたものになっていて。家族を築き、これから歩みゆくのに十二分な力量を感じることができました。つまらない偏見などものともせず、尊く輝く新たな生命。その光を受けて、長き眠りから目覚め、さなぎから蝶が飛び立つが如く、驚くほどの変化、成長を魅せたA君。そのあり様に見出せるのは、大いなる希望。あぁ、晴々。追記:できちゃった婚、最近ではおめでた婚などと表現を改められているそうです。いい傾向。これもまた希望。