病体と子ども。
(前々回の日記「病気について。」にリンク)またまた重い内容に戻ってきました!抗癌剤や放射線治療はもちろん、多くの薬剤投与などなど。症状を無理矢理抑え込もうとするような治療を聞くにつけ、最近僕は幼児虐待を連想するんですよね。子どもが泣くには理由があるのに、その理由を察することなく強引に黙らせようとする。理由があるから、黙らせようとすればするほど、子どもは余計泣きわめく。泣きわめいているうちはまだ良くて、あきらめて大人しくなるのはかえって危うい。もし、表面的に黙らせることに成功したように見えても、成長の後、時を違えて非行や家庭内暴力などの形で再び表面化することもある。最悪の場合、親が殺されることもあるでしょう。わが子は自分の分身。心と身体に別はなく、病体もまた自分自身にして、症状は身体の声。目を背けずに向き合って、問題を解決していきたいものだ、と想います。改めて散髪の悲劇を反省。(医は「仁術」と申します。「仁」には「守る」の意味合いが強いのです。冒頭に記したような攻撃的治療が現在の主流というのは嘆かわしきこと。「医道乱るれば、世乱る」とはよく言ったものだと想います)