畑とからだ6~続・草々と自然治癒力~。
さて畑の草々よろしく、からだにおきましても、一見都合の悪いコトというのは、自然治癒力の表れです。そう、症状のほとんどは実のところ自然治癒力の表れ。風邪の発熱などはからだにたまった余分な熱の発散。咳は胸肩まわりのこわばり緩和。花粉症の鼻水や涙はこわばったからだがゆるんでいく際に表れる排泄。高血圧だって、血圧を上げる必要があるから上がっている痛みは気をつけろと教えてくれている。などなど。そういう症状を無理に抑え込もうというのが、病院一般で行なわれている対症療法ですね。治ろうとするのを無理やり抑え込むものですから、その時はよいようでも、結局治りません。どこかを抑えれば、どこかが溢れ、という具合に次々に症状は移りゆく、あるいは増えてまいります。それに伴い、薬なんかも次第に増えてきて…薬は必ず副作用がありますからね、悪循環です。年とともに症状が増えるのを、単に老化とあきらめている方が多いのですが、必ずしもそうではありません。多くの場合、原因を追究しない対症療法を続けてきた結果の産物なんですね。隠れていたものが表に出てまいります。これは、除草剤や農薬の発想、結果と同じ(食品添加物なんかも同じですね)。残留農薬の害よろしく、畑も人もその生命力、自然治癒力を次第に奪われ、晩年害が露呈してきます。少し過激な表現を使うならば、緩慢なる毒殺です。からだという自然の働きを敵として否定的にとらえるのではなく、もっと肯定的にとらえてみる。そういう視点の転換から、人は自信を取り戻し、モノや薬に頼らずとも、充実した生をまっとうできるのではないでしょうか。