雨の休日。
朝からよく降っていた。おかげで農作業も、海での採集もない。近場のイベントもない。珍しく、ぽっかり空いたような、予定のない休日。家族で協議の結果、下関の海響館まで足を伸ばすことに。山口に移って3年目になるが、私は初めて足を運ぶ。1歳になったばかりの息子も初めてだが、娘と嫁さんは初めてではない。宇部を出て、高速をとばすこと約一時間、目的地に着く。案外近い。九州がすぐそこに見える関門海峡。海響館はそのへりにある。景色的には良いロケーションといえよう。こういうのが釣れたらなぁ、という、おなじみの海魚から、淡水魚や南米の魚、アザラシやペンギンまで(下関をアピールしてなのだろう、フグの種類がやたらと多い)。種類の豊富さもさることながら、それぞれの動き、反応を見ていると、飽きることがない。加えて、たまらないのは、それらを見る、子どもたちの反応だ。特殊な場に対する、ということも含めて、いきいきした彼らの反応を見るのは嬉しい。逆に、自分の反応が彼らに比べると、乏しくなっていることが悲しい。それでも、イルカのジャンプやピラルクの迫力ある捕食に興奮できたことは幸いだ。感性をもっと豊かにしたい。子どもたちはどうしたって、近くにいる親の影響を大きく受ける。ある時期までは、親の感性が子どもの成長を決定する、といっても過言ではないだろう。その責任が、何よりの糧だ。