田んぼという生命体。
うちの田んぼは7畝(1反の7割)と狭いので、稲刈りは全て手刈りで行う。そうすると、田植えでもそうなのだが、田んぼの生き物がより身近に感じることができる。(くもはようけいるれど、写すのがこんなにたいへんだとは...動き速!)今回刈っていて特に目についたのは、くも。ずいぶんとたくさん、いろんな種類がいるものだ。くもがいるということは、当然くものえさとなる他の虫がたくさんいて、くもを食べる鳥や小型の哺乳類(ねずみなど)がいて…というように生物の多様性に富んでいる。(何かの巣(かやねずみ?)。開いてみたい好奇心を抑えて、そっとしておく)害虫を駆除する農薬が、くもも殺してしまうのはよく聞く話。そんなことをすれば、生物のバランスは崩れ、くもが食べてくれるいわゆる害虫はわきやすくなる。農薬を使い続けなくてはいけなくなる泥沼的危険性を秘めている(当然その農薬は人体をも害する)。これは、人のからだも同じで。ある菌を殺そうと抗生物質を使うことで、からだの生物バランスを崩し、病気がちになる人も今の時代では決して少なくない。からだには数多の菌が存在し、そのバランスで健康なからだが保たれていると言っても過言ではないのだ(例えば、もし、無菌であれば、私たちは食事をほとんど分解吸収することができない)。(稲に自然発生的に表れるコウジ菌、タマコウジ。今年は去年より少ないよう)菌、細胞は私たちの中にある生命体。作業中の私たちや「くも」は田んぼの中にある生命体。田んぼは地球の中にある生命体。地球は宇宙の中にある…。尽きることのない生命の連鎖を自らの手で滅ぼさぬよう、努々気をつけたいところ。