齢。
一年が終わる。一つ歳をとる。病院に言ったら、歳のせいです、と言われた、と嘆く人がある。何かすると、自ら、歳だからね、と言う人もある。その両方を言う人もある(何のこっちゃ)。歳、ということを考えたことがあるだろうか。歳は、確かに皆、一年一年とっていくものだ。しかし、一年の内容が皆同じか、というと当然違う。その人の選択した行動によって全く違う。だから、歳をおうごとに、状態に違いが出てくる。歳のせいにするということは、どういうことか。それは、自分の今までの選択・行動の積み重ね、即ち人生を否定していることに他ならないのではないか?別に否定することに問題はない。否定したなら、そこから変えていけばいいだけの話だからだ。しかし、歳のせいを口にする人は、案外自分を変えようとしない。その積み重ね、何かのせいにして、自分を変えようとしなかったことが、今の残念なご自分(もちろん体も含む)を作っているのだな、と推察できる。歳のせいを口にする人にはなりたくない。歳のせい、と言われて、ぐらつく人にもなりたくない。自分で選択し、自分の人生を明確に歩む。やるか、やらないか。やるならば、全力で。そうして、また密な歳をもう一つ。