キャシャな体が岩のように重い No.5
身体の使い方の癖とは、なんだろうか?
知らず知らずのうちに、頭で判断したことを
身体に命令して、抑制した動作になってはいないだろうか?
私 「そういえば、野球のバットでボールを遠くに飛ばそうと思って、
腕を力ませたことを思い出しました。」
「でも、いくら腕に力を入れても遠くには飛びませんでした。」
ご老人 「そうじゃ、力を入れているという感覚は、
身体の一部分だけを力ませている、ということじゃ。」
「身体の一部分しか使っていないのだから、 そりゃー力もでまい。」
私 「うん、遠くにボールが飛んだ時は、
力んでいる感覚はないですよね。」
ご老人 「全身で打っているから、力みの感覚はない。」
「全身で打った時に、余分な事を考えたか?
力を入れようと、考えたか?」
私 「そういえば・・・。」
ご老人 「身体が自然に全身の筋肉を同時に使用してくれたはずじゃよ。」
「頭で考えて、出せる命令ではない。」
私 「と、言うことは、
ただしい素振りとは、新たな動きを身につける練習ではなく、
余分な癖を捨ててく練習なのですか?」
ご老人 「そうだ! それが、本来は正しい。」
私 「捨てていくのが、練習ですか。
今までの私の概念とは まるで反対です。
でも、少しずつ分かってきましたよー。」
(つづく)
----- Original Message -----
From:
To: