Ｂｅｅｒ　＆　Ｆｏｏｔｂａｌｌ

　大英博物館の前にそのパブはあります。行けばすぐにわかると思います。
　まずロンドンに着いたらパブでリアルエールを飲まなければ。ホテルに荷物を置いて、早速、大英博物館に出かける。何故なら金曜日は夜の８時まで開いているとガイドブックに書いてあったからだ。
　事前に「英国パブ浪漫」と言う本で大英博物館の前に良いパブがあるという情報をゲットしていたし、先ずはこのパブに。
　着いて早々、リアルエールを２種類ハーフで頂く。うーむ、思っていたより普通の味がする。何ていうか、むしろ日本のリアルエールより癖が無い。よなよなを基準にしてた僕は、ちょっと拍子抜けした。
　そして大英博物館を見学した後、またこのMUSEUM TAVERNに入る。次は料理も頼んでみた。フィッシュアンドチップスとパスタ料理にした。マズイ。フィッシュアンドチップスはベタベタしてるし、パスタはゴムのようだった。本当にゴムみたいだった。
　写真のように隣で飲んでるグループと話が弾み、っていうか僕らは片言の英語しか喋れないから、弾んだ振りって感じか。でも盛り上がった。イギリスに到着したばかりで疲れてて、そろそろ帰りたいと言ったんだけど、なかなか帰してくれないくらい盛り上がった。
　色々聞いているとこのグループはイギリス出身ではなく、全員他の国から来て、今はロンドンに住んでいると言うことだ。リーダーはケニア出身の顔の長い人のようだった。家具を作ってる職人だと言っていた。あと女性はアルゼンチン出身。あと僕の隣の男の人はアメリカから旅行に来ていて、２ヶ月ロンドンに住んでるらしい。あとは忘れちゃったんだけど、みんな別々の仕事を持っていて、仕事が終わると毎日このパブに飲みに来ている。土日も来るよって言ってたか。
　でも外国人同士がこうやってパブで集まって飲むというのは、分かる気がするよ。やっぱ外国で生活するっていうのは、辛いよね。僕は経験無いけど、なんとなくそんな雰囲気を感じた。そんな外国出身の人たちにとって、観光客も多く訪れるこのパブは、風通しが良くきっと居心地が良いんだろう。典型的なイギリスパブって所よりも。
　帰り際にまた来いよって言われて、また来るよって言ったけど、結局行かなかった。まぁ、短い滞在だと難しいよね。
　大英博物館に行ったらMUSEUM TAVERNに是非寄って下さい。そして写真の人たちが飲んでたら、気さくに話しかけてあげてください。多分、今日も飲んでるだろうから。