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テーマ:お勧めの本(7334)
カテゴリ:本
「怒りの葡萄」で有名なアメリカの作家、ジョン・スタインベックが、1940年にメキシコのカリフォルニア湾を船で旅した旅行記。
僕はスタインベックという作家が好きで、日本語に翻訳された本は全て読んだのだと思ってたら、ブックオフでまだ読んだことが無い「コルテスの海」という本を見つけ、ちょっと高かったけど買ったのだ。 読み始めると、旅行記なのだが他の小説と同じで、タフで哀愁のあるスタインベック流の文章に引き込まれる。舞台をいつものアメリカ中西部からメキシコに移したせいで、よりスタインベックらしさが出てるとも言える。特に原住民のインディオたちとの交流は、この小説のハイライトだ。 この旅の目的はカリフォルニア湾の海洋生物調査であるので、旅行記も海の生き物の生態などが中心となるのだが、ヒトデやウニの生態から人間はいかに(タフに)生きれば良いのかというテーマに繋げて書いている。 つまり小説と旅行記とアプローチが異なるだけで、スタインベック・スピリッツを伝え、読者である僕らは感じることができる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jan 28, 2006 03:52:28 PM
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