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カテゴリ:日常で感じた事
10年間、生活を共にしてきた愛犬「仙太郎」が7月18日に天国へ行きました。
私と仙太郎との出会いはちょうど10年前。 19歳で母親を亡くし、落ち込んでいる私に父親が「元気を出してがんばっていこう」というメッセージとともにプレゼントしてくれた犬です。 我が家に来た時はちょうど生後3ヶ月で、リビングにある5cm程の段差を下りる事が出来ない程、怖がりな幼犬で、大きくなっても吠える事がほとんど無いので番犬にはならなかったものの、愛玩犬として愛嬌たっぷりの犬でした。 仙太郎が2歳を迎えた夏のある日。 左足を少し引きずっている様子に気付き、病院に連れて行くと椎間板ヘルニアと診断されました。 手術が必要という事でその日は検査のみで自宅へ連れて帰る事になったのですが、夕方を向かえみるみる内に様態が悪化し、翌朝には腰から下が完全に麻痺を起していました。 手術の予定日を待つ事も出来ない状態でその日のお昼に緊急手術となったのですが、残念ながらこの先4本肢で歩く事は不可能という結果でした。 同時にその日から下半身不随の不自由な生活を余儀なくされました。 悲しみというより、どのようにしたら少しでも不自由な思いが少なく、生活させてあげる事ができるのかを必死になって考えました。 しかし、下半身麻痺の為、自力で排泄する事が不可能で、朝晩のオムツ換え、筋力低下防止のマッサージを365日休む事なく続ける事は想像以上に大変でした。 仙太郎が病気になって4年目を迎えた頃、勇翔が生まれ、子供のお世話に仙太郎のお世話にと正直、逃げ出したいと思った事ありましたが、不自由な体で懸命に生きようとする姿に勇気をもらったのも事実です。 私の再婚が決まり、もうこれ以上私の負担にはなれないというメッセージを残すかのようにして天国へ行ってしまった仙太郎。 元気に散歩している犬を見ると、不自由な体で生活している仙太郎に涙した私を見てそっと寄り添い「大丈夫、僕は幸せだよ」という様な目で私を励まし続けてくれた仙太郎。 私はあなたに出会い、たくさんの生きる勇気と愛情をもらいました。 仙ちゃんに出会えた事、縁あって仙ちゃんの飼い主になれた事は私のこの先の人生で忘れる事はないでしょう。 きっと、今頃は天国で不自由な思いをする事なく元気に走り回っているのでしょうね。 天国から私と勇翔をいつまでもいつまでも見守っていて下さい。 あなたと共に過ごしたこの10年は私のかけがえのない宝です。 さようなら・・・。 そして心からありがとう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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