カイくんがいなくなってからのこと
今、色々とペットのサイトを回っていて、そう言えばカイくんの命日のことを書くのを忘れていたことに気がついたので、今書きます。3月31日は、カイくんの命日でした。この日は写真の前に改めてお供えをし、家族皆で手を合わせて冥福を祈りました。カイ君が亡くなって早一年。49日が過ぎてからもカイくんの事を引きずったまま、銀次を迎え入れました。当時はあまりにも寂しく、ぽっかりと心に開いた隙間を埋めるために迎え入れた銀次でしたが、本当にきっちりと私の心の隙間は埋めてくれました。しかし、主人にとってはハスキー犬が忘れられず、毎日毎日カイ君が夢に出てくるような状態で、半年以上もカイくんを亡くしたことを引きずっていたようです。そんなある日、ハスキーの赤ちゃんが近所で生まれて、しかも譲ってくれる人がいる、と言う話が舞い込んで来ました。さっそくそのお宅へ行くと、まるでカイくんの赤ちゃん時代にそっくりの仔犬がいたのです。もちろん、その子に目はくぎ付けです。私も主人もその黒い仔犬にいっぺんで心が惹かれてしまいました。帰りの車の中で「あの黒い子、カイくんの生まれ変わりみたいだね」と言うと、「そうだな」と少々興奮気味に笑いながら言いました。このときすでに、主人の気持ちの中には「絶対に飼うぞ!」という気持ちがあったようです。でも、私はちょっと渋りました。なぜなら、もうすでに銀次がいたからです。どう考えてもハスキーと柴犬の組み合わせは無理な気がします。それに、銀次は生涯家の中で飼ってみたいという気持ちもあったので、そういうことでも悩みました。でも、その黒いハスキーの仔犬を見てからの主人の張り切りようを見たら、とっても反対しきれる雰囲気ではなく、子供達も大盛り上がりです。私もハスキーは嫌いではなかったので、どうにかなるさ!と腹をくくりOKを出しました。絶妙なタイミングでやってきたハスキーの赤ちゃんは、きっとカイくんが私達にしてくれた最後のプレゼントなのかも?とさえ思ってしまいました。その黒い仔犬がテツです。同じハスキーといっても、カイくんはショー用の種類で、テツはレーシングタイプです。犬ぞりをしている人からもらったので、よくよく聞くとちょこちょこと違う種類の血が入っているらしく、純粋なハスキーではなく雑種のようです。でも、そんなことはどうでもよく、本当に性格のよい可愛い子で、私達は大満足です。とはいえ、やはり不安だった銀次との相性は良くなくて、ちょっとそれがまだまだ心配の種です。どちらもほぼ同じ年なので、あと2年もすれば落ち着くのではないかな~?と、少し希望をもっています。小さいときから実家では犬を飼っていましたが、自分で何もかも世話をするのは銀次が初めてで、どうしていいか悩んだりってことがこの一年の間に沢山ありました。育児ノイローゼならぬ育犬ノイローゼになりそうでした。でも、それでもやっぱり可愛くって、絶対に手放したくない、病気になんかさせたくない、私が最後までしっかり面倒をみなくては、と思いました。私がこう思うのも、カイくんに出会ったからこそだと思っています。多分、カイくんに出会っていなかったら、「犬なんて面倒くさい」と思いつづけていたかもしれません。動物は好きだけど、世話が面倒と思っていたからです。でも、そんな私を変えてくれた。カイくん、カイくんが元気な頃はいることがあたりまえで、ちっともカイくんの気持ちを知ろうとしなかったね。ただ、なんとなく可愛いだけで接してきたよね。でも、それじゃあいけないんだってこと,カイくんが病気になってようやく気が付いたんだよね。でも、どうしていいかわからずに、ろくに何もしてあげれなかった気がする。あの時は自分なりに一生懸命だったけど、色々勉強していくうちにもっとしてやれたんじゃないのか?ってちょっと後悔しているよ。ごめんね。でも、そんな私達に二つの喜びを与えてくれたね。銀次とテツのことは、ちゃんと守るからね。カイくんが引き合わせてくれた仔達だもん、しっかり育てて一生守るよ。ありがとう、カイくん。