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【スタッフ】 監督=ピーター・チャン 脚本=チャン・ジー 撮影=チョウ・シューハオ 音楽=レオン・コー 【キャスト】 ヴィッキー・チャオ=リー・ホンチン(誘拐犯の妻・ポンポンの育ての親) ホアン・ボー =ティエン・ウェンジュン(ポンポンの父親) トン・ダーウェイ =カオ・シア ハオ・レイ =ジュアン/ルー・シャオジュアン(ポンポンの母親) チャン・イー =ハン キティ・チャン =ファン・ユン 【あらすじ】 2009年7月18日 中国、深せん 下町で寂れたネットカフェを営む『ティエン』は3歳の息子『ポンポン』 と2人暮らし ある日、そのポンポンが何者かにさらわれてしまう 以来、ティエンはポンポンの母である元妻『ジュアン』とともに必死で捜索 を続けるが、消息は一向につかめないまま時間ばかりが過ぎていく そして3年後、2人は深センから遠く離れた農村でついに我が子を発見する しかし6歳になったポンポンは、もはや実の親であるティエンとジュアンを 覚えていなかった 彼が母親と慕うのは、誘拐犯の妻で育ての親である『ホンチン』だけだった そのホンチンは、ポンポンは1年前に死んだ夫がよその女に産ませた子どもだ と信じ、この3年間、献身的な愛情で彼を育ててきたのだったが・・・・ --------------------------- 「う~~~~ん」唸ったネ こんな事 未だに現実にある事に驚いた のと なんとも言えない この映画の発する今まで見たことも無い不思議な感じと 映画造りの巧さに捉われ 特にラストでは身動きもできない程の衝撃だった 中国が抱える沢山の社会問題のひとつに 現在でも年間20万人に及ぶ 児童誘拐事件があって 今だに人身売買もされているという 児童誘拐された親達が集まって被害者の会を作り活動しているのだが こんなにも沢山の親達が 嘆き苦しんでいる様子に唖然として・・・・ 更に 問題なのは新しく子供を産みたいと申請するも 誘拐された子が 死んだと証明されない限りは許されないという法律のあるコト そして 拾った子だという証拠があれば 誰か他人が間違いないと証言 すれば その子を養子として認められるという なんとも変な話 その最大の原因は「一人っ子政策」にあるといわれているが 都市部と農村部での経済格差は広がるばかり 貧しい者は子を売るというし 児童誘拐を専門にする犯罪グループが幾つもあるという 世界一の人口を捌くための融通の利かない行政の怠慢が誘拐犯を増し続けて これは ある意味 ピーター・チャン監督が行政の在り方について批判した 内容となっている訳で かなり勇気のある 一人っ子政策問題を真正面から 取り上げた政治的作品だといえる 最近の日本の映画界では 殆んど政治的な作品は姿を見せない 政治の裏側を炙り出して厳しく攻めるなんてのは ここしばらく観てない 週刊誌やTVのワイドショウではやたら個人のスキャンダル記事ばっかり 大きく取り上げ 騒ぎ立ててるけど・・・・映画も同じなのか この映画で 一番気になったのは さらわれた3歳の子供が 6歳まで 育てた誘拐犯の母親を 産みの母親より懐いてしまってて 犯人側の 母親を どうしても憎めないというか・・・・役者も巧い所為もあって 産みの母親も 父親も可哀そうだし 育ての母親も可哀そう そしてなんといっても 子供(ポンポン)が 一番可哀そうだったこと 中国の発展は素晴らしく この映画に出てくる人達の服装は日本人と 殆ど同じ 誰ももがスマホを操作し又中心街にはルイビトンやシャネル 等世界の一流ブランドショップが軒を連ねている・・・・のに何故? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019年02月24日 12時12分11秒
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