大阪経済が低迷している理由を考える
だんだんページの趣旨から離れていますが、先日大阪企業家ミュージーアムなるところに行く機会がありました。その感想など。昔、「天下の台所」として、商業が栄えていた大阪で、確かに現在も滅びたわけではありませんが東京には水をあけられる一方で、さらに最近名古屋にも抜かれている始末であり、大阪の企業に勤める人間としては不安を感じざるを得ない状態です。繊維系の商社も栄えていたし、住友氏が銅の精製業からはじめて大企業に発展していったりとか、松下やシャープや三洋といった大電気メーカーも発祥は関西だし・・・と、説明をきく限りでは「大阪ってすばらしい」と思うのですが、最近創業の産業が少ないのでは。その理由のひとつには、もちろん首都機能がないとかいう意見もありますが、大阪特有の「合理性」を重視しすぎることもひとつではないかな、と。今って新規企業はどっちかというと、ハードよりソフト産業重視でしょう。でも大阪人って、一般的に形のないものにオカネを払わない傾向が強いので、ソフト産業は繁栄しない傾向があるように思います。結果、オカネは還流しないし、起業もしにくいのでは、と。まあ自分で考えても、なんか聞きたいことがあっても専門家にわざわざ有料で聞くよりは、どんなに時間がかかってもネットで調べて何とかしよう、とか、専門家に聞くとしても1回目は無料、というのを最大限に利用してなんとかタダで情報を得ようとすることが多いですからねー。これではコンサルタントはやっていけないよねぇ、ってなりますよね。おそらく多くの人がこの状況を打破するために労力を注がれていることは創造に難くないのですが、いったん値下げしたものの価格を上げることほど難しいことはないですから、なかなか・・・そのかわり技術をもってモノを作る(中小)企業はたくさんあるので、その方々に頑張ってください、ということになるのでしょうか・・・