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テーマ:吹奏楽(3434)
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今日はソロコンでした。
まぁ、とある県のとある地区で審査員をしてきたわけですが・・・ 小学・中学・高校生の合計約70人近くの演奏を聴かせてもらっての率直な意見としては、 そうですねぇ・・・ 選曲をもっと考えた方がいいかなと思う出場者が多かったですね。 協奏曲や演奏会用の曲を一生懸命練習してきているその姿勢はとても好感が持てるのですが、自分の力量をはるかに超えてしまっていて曲として機能しなくなっちゃっていた人が本当に多かったんですよ。 それから音程ですね。 曲を始める前にピアノで音をとってチューニングするのは良いことなのですが、全然合っていないのに「うん」とうなずいてスタートしてしまう人も多かったです。 チューニングが「形式」になってしまっているんですよ。 きっと普段はチューナーを使い、チューナーに頼ったやり方をしているのでしょう。 でも、それより前に「自分の耳を鍛える」ことをしないとチューナー無しでは音を合わせられなくなってしまうと思うんです。 (だからこそこんな光景を目にすることになったのですが) 仕事柄、Timp.のチューニングをする子供の姿を目にします。 だいたい最初、何度も何度もトントントントン・・・と楽器を叩きチューナーに目を向けチューニングをしている生徒がほとんどです。 でもこんなこともありました。(前にもお話したかな?) レッスンをするのに「Timp.チューニングした?」と聞いたら「はい」と生徒が答えました。 なので曲をスタートさせてみたらどうにもこうにも音程がおかしいのです。 私は曲を止め、生徒に「その音ってあってる?」と質問しました。 すると生徒は「はい」と答えるのです。 「ほんとに?」さらに聞き返してみると生徒は何のためらいもなくこう答えました。 「チューナーでこの音になりました」 怖いです・・・ チューナーは必ず自分が出した音を拾ってくれるとは限りません。 Timp.だと場合によっては倍音を拾ってしまうことも可能性としてはあります。 最初からチューナーを使って音を合わせるのではなく、 まずピアノから音をもらい、自分で音を作り、そして確認の時点でチューナーを使うのが本来の筋だと思うんですよね。 話がちょっとそれましたが、管楽器の人もまずは自分の耳を使って音を作っていくことが大事だと思います。 音程だけではなく音質・音色も含めて「音作り」をしていって欲しいなと思いました。 どんなに難しい曲を練習しても音が悪かったらもったいないと思うんですよ。 だったら、曲のレベルを落としてでも完成度を上げていく方が大事なのではないかなって・・・ せっかくやるのであれば曲を仕上げたことで何か自分の中に「これができるようになった!」と自信が持てる成果を上げられた方がいいと思うんですよね。 そういった意味でも選曲って大事だと思います。 理想としては「自分が少し頑張って背伸びをしないと仕上げられない」くらいでしょうか。 (技術だけでなく曲に対する理解も含めて) 来月もとある県のとある地区で審査をしてきます。 1日中聴き続けるのは大変といえば大変な作業なのですが(講評を書かないといけないし、何より点数をつける行為が大変だったりするんですよね) どんな演奏が聴けるのか今から楽しみです♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005年01月24日 20時32分37秒
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