カテゴリ:その他のBL小説
久しぶりに剛さん本を読みました。
剛しいらさんの本は大量に出版されている上に、受・攻が多様な年齢・立場・性格で、 同じ作家さんが書いてるとは思えないほど・・。 作品の共通点といえば「ようやく」を「ようやっと」と書く文体くらいのもので (出てこない作品もありますが/笑) これほど色々な物語を書けるBL作家さんは珍しく、正直傾向が掴めません。 このため私的に当たりハズレが激しいのですが・・ 今回の『黒衣の公爵』は超ファンタジー。 そのせいか非常~に新鮮で面白かったです♪ 舞台は地球外惑星。その星の北青王国と南紅大国の物語。 二国は『アダム』と『イブ』というコンピューターによって国が管理され、北青王国は西洋風 南紅大国は中華風です。 両国とも女性の出生率が異常に低いという共通点があり・・、でも関係は険悪。 そこで北青王国の王子・シオンは、南紅大国の王・天人の元に和平交渉に出かけます。 二人は子供時代に会ったことがあり、特に天人はシオンの美しさに一目ぼれ。 その想いを16年間引きずり、かなり強引ではありますがシオンと結婚まで漕ぎつけます(早っ!) シオンは美しさが仇になり兄に陵辱された過去を持ち、又自分を愛してくれた人が次々と死んでしまうとい悪運の持ち主。 このためシオンは天人に死が訪れることを恐れます。 天人は優しく、力強く、とにかくポジティブな男。 なので、このシオンのジンクスに自分は打ち勝つと断言。 コンピューターの矛盾とも戦う天人は男らしく魅力的です♪ 一方シオンも優しく、美しく、悲惨な運命を歩いてきた部分は切ないですが、これから天人と世界を変えていけそうな展開が楽しみで・・ どうやら2巻に続く模様。 とにかく「アダム」と「イブ」を倒さないことには完結しないと予想され・・ なんだか竹宮恵子の「地球へ」を思い出すストーリー。 珠黎さんの挿絵も格調高くピッタリで、剛さん自身もとても楽しく書いている模様。 次巻では是非シオンの育ての親・ソラと天人の側近・仁のイラストが見てみたいものです~。 「黒衣の公爵」は学研もえぎ文庫から出版されていますが、この出版社の本は嶋田純子さんの 平安京伝奇シリーズしか読んだことがなく、 「平安京」は晴明と涼牙にHがなかったため・・健全な文庫だと思いこんでおりました(笑) でも何でもありなら「平安京シリーズ」もやはり行き着くところまで行って欲しい~~~!!(腐) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.04.30 23:01:22
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