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吉原理恵子さんの二重螺旋シリーズ『攣哀感情』を読みました。
これまでに知っている吉原作品は「間の楔」「渇愛」「縛恋」「幼馴染み」。 で、常に読んだり聞いたりがビクビクものの私ですが・・ 今回の『攣哀感情』は恐くなかった! 2巻の「愛情鎖縛」に引き続き、愛がありました~。 二重螺旋シリーズは出だしがかなり鬼畜で・・ 兄弟ベタが大好きなアタシでもビックリなことがたくさん! 何故ってこの二人は異母兄弟でも義兄弟でもない正真正銘の兄弟 正に本物の兄弟ホ○!。 でも劣悪な家庭環境と雅紀のカッコよさ&執着愛で何故か許してしまえるという・・ そして3巻はイイ意味でけっこう裏切られました~。 2巻は読後、裕太と桜坂の存在が凄く気になり・・ もしかすると尚人モテモテ状態で、ヘタすると裕太が尚ちゃんをヤッてしまうとゆー恐ろしい展開になりかねない・・ とドキドキしたわけです。 ところが3巻では裕太がごはんを炊いて尚ちゃんを待ってるじゃあないですかっ! その上、ちゃんとした家族になりたがっている~~ 桜坂も相変わらず番犬ですが、結局親友のよーですし・・ BLにありがちな流れにはならず、かなりまとも?! 大体今回のテーマは人に優しくするのは何処までが妥当なのか?というようなもので・・ 篠宮家のドロドロではなかった。 という訳で雅紀にーちゃんの愛は全開。 堂々とブラコンぶりを披露してますし、尚ちゃんもラストで甘えっ子に・・。 禁忌でも・・凄くイイ関係になってきました~ さて、3巻目もドラマCDになるそうで・・これは嬉しい後書き♪ 『攣哀感情』を読む前にCDで2巻を復習したのですが、とにかくミスキャストなし クールで鬼畜な雅紀は三木さんでピッタリ! 父親をやり込めるシーンや裕太に厳しい言葉を吐くシーンは恐くて上手くて最高でした♪ 優しいだけじゃない尚人も緑川さんが上手くて上手くて・・特に喘ぎが悶絶もんでしたっ それにしても吉原さんは漢字の使い方が上手いです。 「間の楔」「渇愛」「縛恋」「二重螺旋」「愛情鎖縛」・・ 意味が分かりやすく、インパクトがあるっ! 今回の「攣哀感情」も意味は今一???でしたが目に残る文字でした~。 そしてこの作品を盛り上げてくれるもう一つの素材は円陣さんの挿絵。 今回も素晴らしく素敵で、特に気に入ったのがカラーイラストでした でも野上くんが意外と美しいのには驚いたな~(笑) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.07.06 23:12:01
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