カテゴリ:榎田尤利
8月の新刊『ごめんなさいと言ってみろ』(リブレ)と『ギャルソンの躾け方』(キャラ)を読みました。
2作品とも年上攻。しかも年齢差は10歳と12歳。攻め様は二人とも30代後半です♪ 『ごめんなさいと言ってみろ』は作家×少女マンガ家。(久々野×律) 久々野&律はコラボ企画で一緒に仕事をすることになりますが 出会い方が悪かったため、意地と見栄の張り合い。 二人には頑固者で自分の非を認めるのが苦手という共通点があるため、 会話は常に喧嘩漫才。 ふき出す台詞が多数ありましたが、律に災難が多いため同じくらい切なくなる場面もありました。 この小説で1番意外だったのは律のマネージャー・麗。この人の正体には驚きで・・爆笑でした~。 この他「自分の漫画に鼻毛の悪戯書きをされた」とか、締め切り前に「白いワニ」が見えるとか・・ かなり笑えました。 この作品は「マンガ家シリーズ」として9月、10月にも新刊が出る予定。 で、シリーズ1作目は私の大好きな「きみがいなけりゃ息もできない」なんだそーで・・ ということは、シリーズテーマは<切なさと笑い>?? <切なさ>→「きみがいなけりゃ」>「ごめんなさい」 <笑い>→「きみがいなけりゃ」<「ごめんなさい」 でした♪ 『ギャルソンの躾け方』はカフェオーナー×従業員。(篠宮×水樹) 篠宮は実家が裕福な御曹司。ほとんど道楽で長年の夢であったカフェ経営をはじめますが、珈琲の味が今一。 このため近所の珈琲店主・水樹を雇いますが、実は水樹に一目惚れしていたわけで・・ 篠宮にとっては一石二鳥な状態。 水樹は父親と上手くいっていないグレ気味の26歳。生活はメチャクチャですが、 篠宮に出会ったことでイイ方向に調教されて行きます。 篠宮は言葉使いが美しい礼儀正しい男。草食動物と言われていますが・・・ なんだか蛇っぽい!! そして実は敬語攻めで躾け好きのS これに対して水樹は意地っ張りで子供っぽく、言葉も汚い。 要するに躾けしがいのある男なわけで・・篠宮に心を開いてからは、なんだかM 調度イイ組みあわせでした~。 榎田さんの作品は脇役に味がある人が多く、今回1番濃かったのが「ギャルソン」の有藤。 主・篠宮と同様、人間離れした印象でした~(笑) この他父と息子の関係が上手くストーリーに絡んでいて、2作品とも説得力のあるBL小説でした。 *2作品とも面白かったですが、あえて言うなら『ごめんなさい』>『ギャルソン』で~す お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.08.27 23:04:16
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